研究概要 |
児童・生徒の学習達成度に短期的・長期的に影響を及ぼすのは,教師の指導理念,指導法である。本研究では,算数・数学教育における教師の指導理念や指導法に焦点をあて,実態調査を行ない,諸外国との比較の上で,のぞましい教師像や指導法のモデルの構築しようとするもである。 今年度前半は,問題解決の学習について教師の考えを聞く質問紙を作成し,それを約100名の小学校の教師を対象に調査を行った。その結果を,91年7月ハワイの日米セミナ-の際,米国側協同研究者(J.Wilson教授、ジョ-ジア大学)と協議し、日本の教師の行動について討議した。なお,この同じ質問紙で,アメリカでも調査して比較することになった。 今年度後半は,各大学の教官に協力者になっていただき,教育実習生に対して,指導法一般について実習前後に2度調査を行った。その結果は,現在分析中である。 また,「算数・数学の指導に関する質問紙」を作成し,小・中・高校教師を対象に,指導法指導理念等についての調査を各学校段階100名を抽出して92年2月〜5月に各地で調査を実施している。これらの結果をもとに、指導法や指導理念の実態を明らかにして行きたい。次年度前半までに調査を完了し,分析を加えて,各国の協力者の意見を聞き、両調査の必要があれば,それを行い,次年度末に報告書を完成することになる。
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