研究課題/領域番号 |
03454060
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河口 豊 九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
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研究分担者 |
藤井 博 九州大学, 農学部, 助教授 (10038268)
土井良 宏 九州大学, 農学部, 教授 (30038210)
古賀 克己 九州大学, 農学部, 教授 (40038261)
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キーワード | 卵殻構造 / 卵形質突然変異 / 低温誘発灰色卵遺伝子tsg / Bombyx mori / 卵形成 |
研究概要 |
1.低温刺激により誘発される灰色卵形質は常染色体上に座乗する1劣性遺伝子により発現されることを明きらかにしたので、当該遺伝子を低温誘発灰色卵と命名、遺伝子記号をtsgと定めた。tsg遺伝子は既存の灰色卵遺伝子Grあるいはmgrとは独立の関係にあることが判明したので広く連関検索を行った。その結果、第2〜4、6〜18、20〜24、26〜28の連関群とは全て独立の関係にあった。従って、tsg遺伝子は第5、19あるいは25連関群のいずれかに所属するものと考えられた。 2.灰色卵形質の特徴は、産下された卵全てが灰色状を呈するのではなく、産下卵総数の内10〜10数%の卵のみが灰色卵となる。灰色状の程度には変異があり、卵の全面にわたり灰色状を呈するもの、卵の周囲のみが灰色状となるもの、側面部にのみ認められもの、卵全面にわたり班灰色状となるものとに大別された。15EA03:3.灰色卵卵殻の走査型電子顕微鏡観察の結果、構造異常が観察されたのは中層であった。卵殻の主要部分を占める中層は、多数のラメラによる規則正しい層状構造となっているが、灰色部分には層状構造は観察されず不規則な波状を呈し、おおきな乱れを生じていた。
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