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1992 年度 実績報告書

肝癌の病態生理と治療に関する研究ーとくに肝癌と担癌肝の分子生物学的特性とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 03454310
研究機関北海道大学

研究代表者

秦 温信  北海道大学, 医学部, 助教授 (10113606)

研究分担者 高橋 弘昌  北海道大学, 医学部, 助手 (30226881)
佐々木 文章  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (40178661)
宇根 良衛  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (60176716)
武市 紀年  北海道大学, 医学部, 教授 (40002133)
内野 純一  北海道大学, 医学部, 教授 (40000989)
キーワード肝細胞癌 / 担癌肝 / 障害肝 / 増殖因子 / 肝細胞増殖因子(受容体) / Met蛋白 / 核DNA分析 / 高速液体クロマトグラフィ(HPCC)
研究概要

本研究は肝再生(関連)因子,および既知の増殖因子の肝癌および担癌肝における核DNA解析,癌遺伝子および癌関連遺伝子の発現性などから肝癌および担癌肝の細胞増殖動態ならびに増殖制御機構を分子生物学的に明らかにすると共にその相関性を検討し,発癌および再発の機構を明らかにするものである。2年間にわたる研究計画のうち,2年目に当る平成4年度はこれらをinvivoの実験系で検討すると共にそれらの臨床応用について検討した。
1.実験的検討(invivo): (1)核DNA解析よりみた肝癌ならびに担癌肝の分子生物学的特性;生後4ヵ月頃急性肝炎を自然発症し,12ヵ月を過ぎると肝癌が発生するLECラットでは肝炎の進行と共に多倍体化が進み,〓性期以降では4倍体はみられず,8倍体の上昇がみられた。 (2)肝細胞の再生および癌化における肝細胞増殖因子受容体の解析;ラット部分肝切除後12時間でPrecursorのdown rehulationがみられ,ヒト肝癌では非癌部に比してMet蛋白の発現量が多く,しかも低分化型ではより発現量が多い傾向がみられた。
これらの実験結果より,細胞動態の異常に伴って癌化に至るが,この癌化にはMet蛋白Precursorのプロセッシングが重要であり,Met蛋白発現の有無が組織構築に関与していると推測された。
2.臨床的検討:前年度および上記実験結果より,担癌肝の予備能判定への応用,肝癌の術後再発を含めた予後因子の確立への応用を検討した。(1)障害肝に伴って出現する血清分画の診断的意義,(2)肝切除前後におけるヒト肝細胞増殖因子の変動,(3)核DNA分析による肝細胞癌切除後の再発の予知,(4)小児肝癌の予後因子としての核DNA分析などを検討し,本研究の臨床的意義が明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshinobu Hata,et al.: "Flew cytometric anolysis of the nuclear DNA content of hepatoblastoma" Cancer. 68. 2566-2570 (1991)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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