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1992 年度 実績報告書

培養細胞を用いた歯周組織の再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454444
研究機関昭和大学

研究代表者

宮下 元  昭和大学, 歯学部, 教授 (60014122)

研究分担者 田中 裕子  昭和大学, 歯学部, 助手 (30217070)
立川 哲彦  昭和大学, 歯学部, 助教授 (10085772)
キーワード再生 / 培養細胞 / 組織学的観察
研究概要

本実験は、積極的に歯周組織の再生を促す方法のひとつとして、再生の場に再生に必要な細胞を絶対数以上確保することの必要性に着目し、in vitroにて増殖させたhost由来の細胞(歯根膜由来細胞)を再び生体内(骨欠損部)に移植しその再生量への影響を検索した。実験にはビーグル犬を用いた。実験に先立ち健康な歯周組織の確立を行なった。その上で抜去した下顎前歯歯根面より採取した歯根膜片より、各犬ごとに移植を行なうのに十分な細胞数の確保を行った。その時点で下顎P3,P4を実験部位とし、左右一方を無作為に実験側(細胞移植側)とした。移植に際し、実験部位の歯槽粘膜に水平切開を行ない弁を歯冠方向に反転し、根分岐部に人工的骨欠損を作成した。外科処置と同時にin vitroで増殖した培養細胞をPKH26(蛍光色素)にてマーキングした。マーキング後、実験側にのみ細胞を植え込み弁を復位縫合し、2週,4週,6週で組織学的検索を行なうこととした。同一形態の骨欠損を形成したのみのものを対照側とした。さらにマーキングした細胞の一部は犬の耳皮下にも植え付け、移植細胞の組織内動態についても組織学的検索を行なっている。その結果として耳皮下に移植した細胞が術後1,2週ともに増殖している可能性が示唆された。一方根分岐部における所見も、全ての期間を通じて対照側に比較して実験側の方が骨欠損部の再生量がやや高い傾向を示した。以上より、積極的に歯周組織の再生を促す方法のひとつとして、再生の場に培養細胞を移植することの有効性が示唆された。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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