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1991 年度 実績報告書

固体電解質を用いた高温型水素検出器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03555158
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山川 宏二  大阪府立大学, 工学部, 教授 (00026189)

研究分担者 松浦 俊二  フィガロ技研(株), 研究員
杉野 重明  大阪府立大学, 工学部, 助手 (90109885)
安藤 繁  大阪府立大学, 工学部, 講師 (40112536)
キーワード水素侵食 / 水素含有量 / 拡散係数 / 電気化学測定 / 高温 / センサ- / セラミックス
研究概要

固体電解質としてプロトン導電体である5mol%Yb_2O_3-SrCeO_3を用いる高温型水素検出器の開発を進め,本年度は以下の成果を得た。
(1)固体電解質に白金ペ-スを塗布,焼結するだけで安定な電位を示す比較電極となることが判明した。
(2)作用粒,対極とも(1)と同様の方法を用いれば良いことが分った。長期に亘る劣化も無視できる。
(3)(1),(2)で作成したセンサ-をアルミナ製円筒状スペ-サに取付ける方法について検討し,973Kでガラスペ-ストにより封着するのが,長期に亘る使用に耐えることが判明した。
(4)アルミナ製スペ-サと鋼板(実装置では圧力容器となる)の接着について種々な封着剤を検討し,現在の所アモルファス銅ろうを使用して真空中923Kで接着するのが最も良好であった。次年度以降さらに検討を加える予定である。
(5)検出器の電子回路についても試作を行なった結果,演算増幅器を用いた簡単な回路で充分実用化できることが判明した。実プラントへの適用を考えると,長いコ-ドを使用することが予想されるので,次年度以降ノイズ対策について検討を加える予定である。
(6)(1)〜(5)の検討により一応センサ-の試作が可能となった。そこで,センサ-を試作し,水素透過係数,水素含有量,水素拡散係数の50日間に亘る連続測定を実施した。得られた値を過去の文献値と比較した結果,良い一致が得られた。世界で始めての連続測定に成功したと自負している。
(7)しかしながら,実プラントでの連続測定を想定した場合,検出器が素人でも使用できる様簡略化する必要がある。これが次年度以降の課題といえる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山川 宏二,安藤 繁,門脇 正夫: "固体電解質を用いた高温での鋼中透過水素の電気化学的測定" 材料. 41. (1992)

  • [文献書誌] K.Yamakawa,S.Ando: "A Ceramic Sensor for Measuring Hydrogen Permeated Steel at High Temperatures" Conosion.

  • [文献書誌] S.Ando,K.Yamakawa: "Electrochemical Measurement of Hydrogen Diffused through Steel at 823K" Proceedings of the Japan Congress on Materials Research.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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