• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

マイクロプローブによる副成分鉱物とくにリン灰石のREE・ハロゲンの分析

研究課題

研究課題/領域番号 03640669
研究機関信州大学

研究代表者

山口 佳昭  信州大学, 理学部, 教授 (50144689)

研究分担者 黒田 吉益  信州大学, 理学部, 名誉教授 (20015530)
山田 哲雄  信州大学, 理学部, 教授 (30020647)
キーワードREE / ハロゲン / マイクロプローブ分析 / 副成分鉱物 / リン灰石
研究概要

副成分鉱物とくにリン灰石の希土類元素などの微量元素およびハロゲン元素をマイクロプローブによって精度良く分析するシステムを改良・確立し、カツレン石、ジルコン、リン灰石の分析を行った。
大江高山火山群の溶岩ドームをつくる石英安山岩および雲仙火山1991溶岩ドームをつくった石英安山岩の石基のリン灰石を分析した結果、リン灰石のハロゲン組成は、火道を上昇するマグマの脱ガス過程を知るための良い示標になることが確かめられた。雲仙普賢岳の溶岩ドームをつくるマグマは、噴出する以前に地下で大規模な脱ガス・発泡をしていたとは考えにくい結果が得られた。マグマの上昇メカニズムを検討する上で今後重要なデータになると考えられる。
花崗岩中のリン灰石、カツレン石およびジルコンの希土類元素、Sr、Y、Zr、Hf、Thを分析して、これら副成分鉱物が全岩希土類元素やThの大部分を含んでいることが示された。特に、カツレン石は軽希土類元素の分別に極めて効果的である。ジルコンは重希土類元素を分別するが、カツレン石が軽希土類元素を分別する程には著しい効果を与えない。リン灰石は、希土類元素の含有量があまり高くないので、相対的に効果が小さい。
カツレン石とジルコンには、累帯構造が著しく、マグマ残液の組成変化を反映して、リムでは重希土類元素やThが増加していることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kuroda,Y.,Yamada,T.,Yamaguchi,Y.,Matsuo,S.,Kanisawa,S.,Maruyama,T.and Morikiyo,T.: "Correlation of granitie rocks in the Baltic shield and Japanese island arc (IGCP‐315)" Japan contribution to the IGCP 1992. 73-76 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi