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1992 年度 実績報告書

微細藻類の産生する生物活性物質の生合成経路の解明ならびにその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660206
研究機関東京大学

研究代表者

村上 昌弘  東京大学, 農学部, 助教授 (70134517)

キーワード渦鞭毛藻 / Alexandrium hiranoi / ゴニオドミンA / ポリエーテルマクロライド / 生合成 / 安定同位体 / 微細藻類
研究概要

渦鞭毛藻Alexandrium hiranoiが生産するポリエーテルマクロライド:ゴニオドミンAの生合成経路に関する知見を得た。Provasoliの栄養塩添加海水に抗生物質(ペニシリンG、ポリミキシンB、ストレプトマイシン、ネオマイシン、クロラムフェニコール)を添加した培地を用い、A.hiranoiを植え継ぐと同時に^<13>C標識化合物(酢酸、メチオニン、グルコース)を投与し、照度500μEm^<-2>s^<-1>、明暗サイクル12L-12D、温度25℃の条件で約1カ月間培養を行った。藻体から標識ゴニオドミンAを単離し、^<13>CNMRのシグナルの増強によって標識位置を決定し、図に示す標識パターンを得た。40個の炭素が酢酸によって標識され、そのパターンから酢酸がTCAサイクルを経由してゴニオドミンAに取り込まれるとすると、ポリケチド以外にトリカルボン酸、コハク酸、マロン酸などの生合成前駆体が推定された。その他、メチオニンにより1個のメチル基が導入され、さらに、酢酸もメチオニンも導入されなかった2つの炭素がグルコースによりシグナルが増強された。以上、ゴニオドミンAは一般のポリケチド経路によって生合成されるのではないことが判明した。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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