研究概要 |
1)ラット急道内視鏡システムの確立 ラットの食道内視鏡システムを計画頭初予定していたが細径ファイバ-スコ-プ(PF typs 18)の購入を断念したため,すでに我々が所有していた2本の針状硬性鏡(オリンパスSES1711D,及びSES1717D)でラットの食道内視鑛を完全に施工し得る体制を確立した。従来の内視鏡テレビのみならず,CCDを使用した内視鏡テレビにも接続可能にした。さらにそのラット食道内視鏡システムを束芝性の電子内視鑛EESー70Aに導入することに成功し,ラット食道静脈瘤の出血モデルを作製する順備を完了した。 2)ラット食道静脈瘤モデルの開発、出血モデル作製の前段階としてラットの食道静脈瘤モデルを開発しそれを完成した。ラット食道静脈瘤の診断は我々の確立したラット食道内視鑛システムを用いるのが優れておりその上に立って,ラット食道静脈瘤モデルは体重300g前後のWiston STラットを20ゲ-ジの内脈部分結紮を施行してその2週間後を使用するのが効率の最も良いことを示した。 3)ラット食道静脈瘤出血モデルの作製 ラット食道内視鏡に装着可能なETSチュ-ブを作製し,まず食道静脈瘤硬化療法を可能にした。そのEISチュ-ブを用いて,内視鏡観察下に30ゲ-ジ針で食道静脈瘤を直接穿刺した。前処置としてヘパリンを尾静脈より投与しておけば,少くとも30分は出血が持続する。ヘマトクリットも2〜5%の範囲で低下した。 4)ラット食道静脈瘤出血モデルに於ける各種薬物の影響、まずラット食道静脈瘤モデルにおいて,プロプラノ-ルとバゾプレッシンの基本的薬物の影響を観察した。前者は全身の血圧低下,脈拍低下を来たしその結果門脈圧低下しその結果食道静脈瘤は縮少した。後者は全身血圧上昇,門脈圧低下でやはり食道静脈瘤は縮少した。出血モデルに対しても有薬剤は現在の拾対では良好な成続を示している。
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