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1993 年度 実績報告書

ペルオキシゾーム病のモデル系における膜流動性変化について

研究課題

研究課題/領域番号 03670482
研究機関東京大学

研究代表者

鴨下 重彦  東京大学, 医学部(病), 教授 (60048973)

研究分担者 斉藤 真木子  東京大学, 医学部(病), 助手 (20225733)
榊原 洋一  東京大学, 医学部(病), 講師 (10143463)
キーワードペルオキシゾーム病 / C-6グリア細胞 / 膜流動性 / チオリダジン / 脂質組成
研究概要

C-6グリア細胞を10%牛胎児血清を含むDMEM培地で2日間培養後、対照は以後2日間同様に培養を続けた。一方は無血清培地に変え、C-6グリア細胞の分化を促進させた。チオリダジンを20μMの濃度になるように無血清培地に加えたものと前2者とでC-6グリア細胞のリン脂質とコレステロールの含量および比を測定し比較した。おのおのの細胞は0.9%食塩水中で破砕しクロロホルム、メタノールを加え脂質の抽出を行いクロロホルム層を分離し測定に用いた。リン脂質はAmesの方法により、対照では57.1±3.8nmol/mgProtein、無血清培地、チオリダジン添加培地では、それぞれ44.6±2.4、72.6±4.1nmol/mgProteinの値を得た。チオリダジン添加によりリン脂質の増加が認められたコレステロールはコレステロールオキシダーゼを用いたキットで測定した。対照、無血清培地およびチオリダジン添加培地で培養した細胞においてコレステロール値は191±2.4、142±5.7、234±9.0nmol/mgProteinであった。チオリダジン添加によりリン脂質の増加と同時にコレステロールの増加が起こっており、リン脂質とコレステロールのモル比0.31は対照の0.30や無血清培地の0.31と差は認められなかった。
前年度の結果でチオリダジンはC-6グリア細胞の膜流動性を増加させることが明らかとなっているがその機序はリン脂質とコレステロールのモル比変化を介するものではなく他の要素、例えばリン脂質のpolar head groupなどに関係しているのではないかと思われる。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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