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1991 年度 実績報告書

重症感染症に伴う肺障害発症における好中球の関与について:GーCSFを用いて

研究課題

研究課題/領域番号 03670724
研究機関大阪大学

研究代表者

佐々木 繁太  大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (50205845)

研究分担者 今中 秀光  大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (00193673)
妙中 信之  大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (10127243)
キーワード好中球 / 全血化学発光 / 敗血症性肺障害 / 活性酸素 / GーCSF
研究概要

1.GーCSFのヒト白血球機能に及ぼす影響
化学療法あるいは重症感染症に際しての、顆粒球減少に対してGーCSFによる治療を行なった症例において、好中球機能の指標としての化学発光能を全血を用いて測定し、その変化と肺機能障害の関連について検討した。
GーCSF投与により、好中球は著明に増加した。これに伴い、全血化学発光能(単位時間当りの発光の極大値)は著しく増強した。単位時間当りの発光の極大値を好中球数で除して得た、単位好中球数あたりの化学発光能も、一過性に増強する傾向がみられた。
肺機能障害については、現在までのところでは、明らかな関連を認めるには至っていない。
2.敗血症患者における白血球機能と肺機能の経時的変化
ICU収容中の呼吸不全患者において、肺動脈血(混合静脈血)と動脈血における全血化学発光能の測定を経時的に施行し、動脈血ガス所見、胸部レ線像との関連を検討した。
感染症あるいはARDSによる呼吸不全の進行期には、混合静脈血と動脈血の化学発光能の格差が増強する傾向がみられた。呼吸不全の改善に際して、化学発光能は減弱し、動静脈の格差も減少する傾向があった。単位好中球数当りの化学発光能にも同様の傾向が認められた。
3.今後の研究計画
1.および2.の研究に加え、ARDSに対し行なうステロイド・パルス療法に際しての好中球機能(化学発光能)の変化についても検討する予定である。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2018-02-02  

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