• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

理科授業における児童・生徒の概念バグ解消のための指導方法論の検討

研究課題

研究課題/領域番号 03680241
研究機関横浜国立大学

研究代表者

福岡 敏行  横浜国立大学, 教育学部, 教授 (40165270)

研究分担者 加藤 圭司  横浜国立大学, 教育学部, 助手 (00224501)
森本 信也  横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90110733)
キーワード理科学習論 / 科学概念 / 概念地図法 / オルタナティブ・フレームワーク / 学校知 / 日常知 / 概念バグ / メタ認知
研究概要

本プロジェクトのまとめとして、1つの結論を提示するという方法論は採用せず、本プロジェクトを進める上で明らかになってきた研究上の論点を、各研究分担者がそれぞれの立場で指摘する。このことは、認知科学に代表される最新の学習論に依拠する、学習者の自然認識の研究がその端緒を開いたばかりである、という現実を反映している。したがって、こうした立場に立って、諸論文の行間に埋め込まれた理念や方法論、並びに引用した諸文献を統合し、新たな理科の学習論研究の萌芽を発現させるべき状況を生み出すことにあると考え、次の項目ごとに各研究分担者が過去3年間行った研究をまとめた。
I.理科学習論を基礎にした教育目標の設定
II.子どもの自然理解評価の基本的な方法とその考え方(科学概念の形成あるいは構成過程の評価・科学概念の保持や記憶の評価・問題解決における科学概念の利用)
III.理科学習論を基礎にした学習指導の方法とその具体的展開
IV.理科学習論研究の今後の課題と発展可能性
要約すると、児童・生徒は、各自が学習目標を明確に自覚し、各々の目標にしたがって学習を進め、そしてこれを各自が設定した目標に際して適切に評価でき、これを基にしてはじめの目標を修正・発展させ、再施行するという認識過程が、ここでの活動の特徴的な部分であった。これらの結果から、児童・生徒の概念バグを解消する指導方法論の構築は、メタ認知、学習目標の多様化という二つの要素を主要因として為されるということが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 福岡 敏行 他: "運動要因に対する子どもの視点と力概念のフレームワークの発達に関する研究-人の関与に関わる事例を提示した方略による-" 日本理科教育学会研究紀要. 33. 1-9 (1993)

  • [文献書誌] 森本 信也 他: "構成主義的理科学習論の問題点とその発展可能性-ホーキンスの共通感覚論を基礎として-" 日本理科教育学会研究紀要. 34. 47-55 (1993)

  • [文献書誌] 森本 信也 他: "学習者の概念構成を支援するための理科授業設計に関する一考察" 科学教育研究. 16. 185-189 (1992)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi