地球共生系:生物の多種共存を促進する相互作用

1994 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 04264104
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 川那部 浩哉 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (60025286)
• 研究分担者: 井上 民二 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (90109041) ; 阿部 琢哉 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (00045030) ; 西平 守孝 東北大学, 理学部, 教授 (80004357) ; 藤井 宏一 筑波大学, 生物科学系, 教授 (00114124) ; 石川 統 東京大学, 理学部, 教授 (70012482)
• キーワード: 共生 / 共存機構 / 群集生態学 / 進化生態学

研究概要

1.プロジェクト全体の情報交換,コーディネーションのために,引き続きニューズレターを月1回発行した.
2.研究成果のとりまとめ(研究概要,出版リストなど)を行い,別途印刷した.これによって,本重点領域研究による成果が一覧できるようになった.
3.研究プロジェクト全体としてブレイクスルーを実現するために全体として重点的に検討すべき研究テーマを選定し,集中的検討会を開催し,また,学術論文の投稿を行なった.
4.シリーズ「共生の生態学」全8巻の刊行を平凡社より開始し、すでに第4巻まで刊行された。
5.第9回「大学と科学」公開シンポジウムの一環として「地球共生系-多様な生物の共存する仕組み-」を平成7年1月28-29日に有楽町朝日ホールで行なった.参加者は1034名にのぼり,活発な議論が行なわれた.

研究成果

• [文献書誌] Kawanabe,H.: "A conservation issue of biodiversity of Lake Tanganyika,with special reference to inshore-fishes." Verhandlungen fuer Internationale Vereinigung fuer theoretische und angewandte Limnologie. 25. 132-135 (1994)
• [文献書誌] Ishikawa,H.: "Differentiation of aphid clones by arbitrarilly primed polymerase chain reaction (AP-PCR) DNA fingerprinting." Molec.Ecol.3. 187-192 (1994)
• [文献書誌] Fujii,K.: "Identification of taxifolin present in the azuki bean as an oviposition stimulant of the azuki bean weevil..21GC03:J.Pesticide Sci." 19. 181-186 (1994)
• [文献書誌] 阿部琢哉: "生物多様性の生態学をめざして。" 日生態会誌. 44. 197-200 (1994)
• [文献書誌] Nishi,E.;Nishihira,M.: "Colony formation via sexual and asexual reproduction in Salmacina dysteri(Huxley),Polychaeta,Serpulidae." Zoologial Science. 11. 589-595 (1994)
• [文献書誌] Kato,M.;Inoue,T.: "Origin of insect pollination." Nature. 368. 195 (1994)
• [文献書誌] 石川統: "昆虫を操るバクテリア" 平凡社, 230 (1994)
• [文献書誌] 藤井宏一: "生態学:生物のくらし" 日本放送出版協会, 175 (1994)