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1996 年度 研究成果報告書概要

RNA新機能の検索

研究課題

研究課題/領域番号 04272104
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関弘前大学

研究代表者

武藤 あきら  弘前大学, 理学部, 教授 (80034635)

研究分担者 小林 悟  筑波大学, 生物科学系, 講師 (90225508)
姫野 俵太  弘前大学, 理学部, 助教授 (80208785)
遠藤 弥重太  愛媛大学, 工学部, 教授 (40093843)
原田 文夫  金沢大学, がん研究所, 教授 (40124424)
井口 八郎  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20028195)
研究期間 (年度) 1992 – 1995
キーワードtRNA / rRNA / 低分子量RNA / 10Sa RNA / トランス・トランスレーション / アミノアシルtRNA合成酵素 / リボソーム / ミトコンドリア
研究概要

当研究班では,(1)各種生物から新しいRNAを検索し,その機能を明らかにすることによりRNA機能の多様性の実体を知ること,及び(2)tRNA,rRNAの機能構造の解明に加えて,それらの翻訳系以外での新しい機能を明らかにすること,を目的とし,以下のように多くの成果を上げた.
(1)新しい低分子RNAの検索:マイコプラズマ,大腸菌,枯草菌などの代表的細菌,およびその動物細胞で低分子RNAの検索を行い,すでにかなりの新しいRNA種を単離しその構造を決定した.そのうち特に興味あるものの機能解析を行ってきた.とくに,10SaRNAについては,少なくとも真性細胞では普遍的に存在し,翻訳の切り替え(trans-translation)によって不完全なペプチドにタグを付加合成するmRNAとして働くことが明らかになり,また,10Sa RNAの存在,非存在化で異なった生育を示すts-変異株を解析した結果,このRNAが他にも多様な機能を持つことが示唆された.このほかにも,MCS4RNA,4.5SRNAHなどの新しいRNAを発見し,その生理的意義について研究を進めている.
(2)tRNA,rRNAの新しい機能:大腸菌の全tRNAのaminoacy1-tRNAsynthetaseによる認識構造を明らかにし,次に酵母についても同様な解析を行った.これらの結果は,tRNAの進化とtRNA認識,識別の進化や起源を考える上に重要な示唆を与えた.一方,rRNAについても,大腸菌23SrRNAのThiostrepton domain(GTPase center)とToxin domainの解析から,リボソームにおけるGTP加水分解反応において,これらのドメインか相互に緊密なcross talkを起こしながら構造変化をすることが明らかになった.さらに,ショウジョウバエのミトコンドリア大rRNAが極細胞分化に重要な因子の一つであることを明らかにしている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ushida,C.: "RNase of Mycoplasma capricolum" Mol.Biol.Report. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Muto,A: "Structure and function of 10Sa RNA:trans-translation system" Biochimie. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] C.Ushida, D.Izawa and A.Muto: "RNase of Mycoplasma capricolum." Mol.Biol.Report. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] A.Muto, M.Sato, T.Tadaki, M.Fukushima, C.Ushida and H.Himeno: "Structure and function of 10Sa RNA : trans-translation system" Biochimie. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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