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1992 年度 実績報告書

西南諸藩における廃藩置県の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04301040
研究機関佐賀大学

研究代表者

長野 暹  佐賀大学, 経済学部, 教授 (80039221)

研究分担者 荻 慎一郎  高知大学, 教育学部, 助教授 (60143070)
猪飼 隆明  熊本大学, 教養部, 教授 (00109620)
堤 啓次郎  西南学院大学, 文学部, 教授 (90140722)
木原 溥幸  香川大学, 教育学部, 教授 (60035889)
丸山 雍成  九州大学, 文学部, 教授 (80037001)
キーワード藩治職別 / 版籍奉還 / 藩知事 / 藩政改革要網 / 世直し状況 / 大日本維新史料稿本
研究概要

福岡で7月29日に研究会を「明治初年の佐賀藩の藩政改革」の報告を基に行った。藩治規約、民政仕組、藩治職別、兵制改革などについて議論し、明治初年の藩政改革の特微を検討した。研究調査について打ち合せを行い、分担課題の研究推進について力向づけをした。
研究分担者は調査を進め、国立公文書館、東京大学史料編集所、国会図書館、各地の県庁文書、藩政史料、庄屋文書などについて調べた。
高知市で12月19,20日に研究会と共同史料調査を行った。「近世後期における村落の行財政と世直し一揆」の報告を基に、明治初年の世直し状況と村落について検討した。ついで高知県図書館、同市立図書館、山内神社宝物館、自由民権記念館で史料調査を行い、土佐藩の維新史料、幕末・明治初年の庄屋・郷土文書の内容を検討した。これらを通じて、土佐藩の明治初年の藩政改革、郷土層の動向などについて理解を深め、自由民権運動への展望についても知見をえた。
東京大学史料編集所架蔵の「大日本維新史料稿本」について、明治2,3年分のマイクロフィルム複成を行い、その焼付作業を進めて、介析のための基礎的資料の確保に努めた。
研究分担者の調査も進み、藩治職制、版籍奉還、藩知事、年別、職別民政などに関する史料の検討が行われた。これらを通じて、明治2,3年の藩体制の弱体化、財政窮乏が急速に進展していることの実態がより明らかになった。民家運動の高まりを示す史料も見い出され、明治初年の世直し状況解明への進展がみられた。また、藩政改革電網に基づく藩政改革で中央集権体別が一般を進展している様相もより明らかになった。
次年度の共同調査は鹿児島を予定している。明治初年には特徴的な動きを示した薩磨藩の様相を多層的に分析して、研究課題の解明を一層すすめることにしている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 長野 暹: "明治初期の貢稚政策に関する一考察" 佐賀大学経済論集. 25巻6号. 1-34 (1993)

  • [文献書誌] 長野 暹: "明治初期の貨弊・土地問題についての覚書" 地域経済研究センター年報(佐賀大学). 4号. (1993)

  • [文献書誌] 猪飼 隆明: "西郷隆信" 岩波書店, 234 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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