研究課題/領域番号 |
04301040
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
長野 暹 佐賀大学, 経済学部, 教授 (80039221)
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研究分担者 |
原口 泉 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (10128449)
生馬 〓信 香川大学, 教育学部, 教授 (40136586)
木原 溥幸 香川大学, 教育学部, 教授 (60035889)
丸山 雍成 九州大学, 文学部, 教授 (80037001)
堤啓 二郎 西南学院大学, 文学部, 教授 (90140722)
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キーワード | 廃藩置県 / 府県史料 / 土佐藩 / 山口藩 / 佐賀藩 / 鹿児島藩 |
研究概要 |
7月は山口、12月には鹿児島での研究会と史料調査を行った。山口では文書館にある毛利家文書を調査した膨大な史料の中から幕末維新関係のものを検討した。書庫内に案内いただき史料について克明な説明をされたのが大変役にたった。鹿児島では、集成館の史料を調査した。ここでも詳細な解説によって薩摩藩について多くのことが理解できた。 国立公文館の史料を調査して「府県史料」のなかで、九州全県、香川、愛媛、高知、山口4県の分についてマイクロフイルに収録した。この史料は明治初年について可成詳しく記録されているので、目下鋭意分析中であり、一方、昨年度収集した史料の整理を進め、順次焼き付けと製本化を行たなって分析に資するようにした。これによって史料解明も進んだ。 鹿児島の研究会の中で、この研究の纏めについて検討を加え、二年以内に一冊の本にして研究成果を出すことにした。明治初年の廃藩置県に関する史料は、必ずしも多くないとされてきたが、この研究で新たなものも判明したことは成果であった。宇和島藩については、藩政文書、地方文書とともに残っており、可成詳しい分析が可能である。宮崎地域では、明治初年の行政文書があり、多くの事項が解明できる。比較的分析が進んだのが佐賀藩で、明治二、三年の藩政改革の内容が可成り明確に成った。熊本藩については、「土地均分」意識との関連で分析が進展開した。今年度は史料の所在が更に明らかになり、分析も一段と深まった。これを基に研究会で纏めについて検討してゆくことのしている。
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