研究課題/領域番号 |
04304011
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武田 元吉 東京大学, 農学部, 教授 (90134501)
|
研究分担者 |
日向 康吉 東北大学, 農学部, 教授 (00005589)
木下 俊郎 北海道大学, 農学部, 教授 (10001421)
鵜飼 保雄 宮崎大学, 農学部, 教授 (80240729)
足立 泰二 東京大学, 農学部, 教授 (50040861)
平井 篤志 東京大学, 農学部, 教授 (60023470)
|
キーワード | 生物工学 / 新育種技術 / 細胞融合 / 耐虫性 / アポミクシス / 葉緑体ゲノム / 耐病性 / 遺伝資源 |
研究概要 |
イネの細胞質雑種においてミトコンドリアDNAの組換えを生じて、正常型に近いミトコンドリアゲノム構成を持つ場合に、正常稔性へ復帰する固体をかなり生じた(木下)。) アブラナ類の自家不和合性に関連したSLG、SRK、SRA、SRB遺伝子間の塩基配列の比較を行い、SRAとその他が最初に分化し、次にSLGとSRBとが分かれ、その後にSLGの対立遺伝子およびSRKのレセプターが分化したと想像された(日向)。 DNA多型連鎖地図を利用して量的形質遺伝子座(QTL)について、座別にその連鎖上の位置と遺伝効果(相加効果、優性効果)を推定できるが、この解析を容易に行えるように、パソコン対応のプログラムMAPLをさらに拡大した(鵜飼)。イネ染色体を用いて、ギムザ染色して作製した標本を走査型電子顕微鏡によって検鏡を行った結果、染色体特有の「ねじれ」構造を確認することができた(蓬原)。イネのトビイロウンカ耐虫性の研究では、密接な連鎖分子マーカーを見いだして利用し、誤った情報を修正するなど成果を上げた(金田)。イネの近縁野生種Oryza Punctataから1本の染色体をイネに取り入れ、これらから派生した後代から異種二染色体腕添加系統を選抜した(岩田)。 最近、キャッサバの種間交雑でアポミクシスが見いだされたが数系統のapical meristemを培養し、不定胚形成能の高い系統を見いだした(足立)。トマト青枯病についてさらに多数のプライマーを用いて抵抗性トマト系統の選抜を行った(西村)。イネ・ミトコンドリアゲノムの遺伝子発現に関連するcapping反応、ミトコンドリアゲノム内の葉緑体配列などについて検討した(平井)。タバコ自殖における試験管内受粉の効率化と花粉管への遺伝子導入を試みて、若干の成果を得た(武田)。
|