研究課題/領域番号 |
04451088
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
島田 陽 東京大学, 教養学部, 教授 (00092239)
|
研究分担者 |
安岡 治子 東京大学, 教養学部, 助教授 (90210244)
西中村 浩 東京大学, 教養学部, 助教授 (80218172)
沼野 充義 東京大学, 教養学部, 助教授 (40180690)
桑野 隆 東京大学, 教養学部, 教授 (90143677)
|
キーワード | ユートピア文学 / アンチ・ユートピア文学 / ロシア文学 / ポーランド文学 / プロレタリア文学 / ロシア・アヴァンギャルド / フォルマリズム / 文学・言語理論 |
研究概要 |
1、平成5年度における研究実績は次の通りである。 (1)現在まで5回の研究会を開き、次のような分担で報告と討論を行った。 (1)ロシアにおけるユートピア思想、ユートピア文学の伝統(5月27日、島田・沼野)、(2)アンチ・ユートピア文学の西欧における展開(7月5日、西中村)、(3)バフチンのカーニバル論におけるユートピア(10月28日、桑野)、(4)現代ロシア・ソビエト文学におけるユートピア(12月2日、島田・安岡)、(5)スラヴ諸国のユートピア、アンチ・ユートピア文学(1月27日、桑野・沼野)。また、この研究会においては研究分担者全員の関係する東京大学大学院人文科学研究科博士課程の大月晶子氏、岩本和久氏にも研究協力者として報告をお願いした。 (2)11月12日には来日中のワシントン州立大学助教授サブリナ・ペドラ・ラメー氏を招き、「東欧におけるカトリシズムとユートピア思想」と題する報告を依頼し、質疑応答を通じて東欧諸国におけるユートピア思想に関する知見を得た。また来日中のロシアの研究者や作家(セルゲイ・ボチャローフ氏、アナトーリイ・キム氏)などの講演に参加し、質疑を通じて現代ロシアのユートピア思想、文学に対する知見を深めた。 (3)交付を受けた、科学研究費補助金については、ほぼ予定通りの支出となった。その他の項目は当研究の成果報告書刊行のための印刷費である。 2、本研究を通じて得られた知見は今年度末までに研究成果報告書として刊行する予定で、現在準備中である。
|