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1992 年度 実績報告書

老人のための生活支援サービスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04451127
研究機関奈良女子大学

研究代表者

湯川 利和  奈良女子大学, 家政学部・住居学科, 教授 (00086414)

研究分担者 田中 智子  奈良女子大学, 家政学部・住居学科, 助手 (20197453)
瀬渡 章子  奈良女子大学, 家政学部・住居学科, 講師
キーワード有料老人ホーム / 高齢者 / 共用施設 / 住まい方 / 介護要求
研究概要

本研究では,新しい介護重視型有料老人ホームとして,奈良ニッセイエデンの園,アクティブライフ箕面を対象に入居者調査を行った。有効回収数は,奈良138世帯,箕面100世帯である。施設経営者調査は,上記2ケ所のほか,ウェルエイジみぶ,モーニングパーク主税町などで行った。調査結果の概要は以下のとおりである。
1.入居者調査を実施した有料老人ホームは,開設後間もないため,入居者が比較的若く活動的であり,介護に対する要求はまだ顕在化していない。健康診断,健康増進のためのプログラムなどの健康管理を行っていること,診療所などを併設していること,居室にナースコールを備えていること等のために,漠然とした安心感を持って生活している。実際に介護が必要になった場合,どの程度の手厚い介護が受けられるのかについては,まだ実例がないために,不安を持つ入居者もみられる。
2.共用施設のうち,食堂,大溶室の利用度は非常に高いが,趣味的活動に使用される施設は,多様なものが用意されている割には,和室などを初め使用頻度の低いものも多い。共用施設の種類,共用施設面積比など,入居者の利用状況からみて,今後検討する余地が大きいことが明らかになった。
3.専用住戸は,面積は50m^2程度の小規模なものが中心で,段差をなくし,ナースコールなどの安全設備や,安全性の高い調理用コンロを備えている。ベッド就寝率が高く,日当たりのよいバルコニー側の居室で昼間イス座で過ごすことが多い。このような住まい方に適合しない和室を寝室として想定した住戸が多くみられた。また,健康状態が悪くなると,大溶室ではなく居室の溶室を利用する割合が高くなるが,溶室の広さや溶槽の縁の高さなど,高齢者に対応した設計を行う必要がある。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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