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1992 年度 実績報告書

一般転写因子の分子生物学的手法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 04454538
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

安河内 幸雄  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60037398)

研究分担者 千葉櫻 拓  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (30227334)
キーワードHeLa細胞 / 一般転写因子 / TFIIF / CATアッセイ
研究概要

HeLa細胞核抽出液中には少なくとも6つの一般転写因子がRNAポリメレースIIによる正確な転写開始に関与していると考えられる。我々はそのうちTFIIF(FCあるいはRAP30/74)について研究してきた。本年度はTFIIF各サブユニット間の結合および転写活性に関与するドメインを各サブユニットの欠失変異を用いて追究した。RAP30とRAP74のどのドメインが結合に関与しているか、まず野生型RAP30とRAP74の欠失変異の組合わせについてCATアッセイを行った。RAP74のアミノ酸残基62-171をもったペプチドがCAT活性をもった最小の断片であった。一方野生型RAP74とRAP30の欠失変異の組合わせではRAP30の1-110アミノ酸残基のクローンがCAT活性を示した最小の断片であった。したがってRAP30の1-110のアミノ酸残基がRAP74の62-171のアミノ酸残基と相互作用し、ヘテロダイマーの形成に関与することが明らかとなった。次にRAP74の欠失変異蛋白によりin vitro転写活性の再構成を試みたところ、N末端側73-205及びC末端側356-517のアミノ酸残基が野生型RAP74と同じ転写活性を有するために必要であった。以上の結果からRAP74のN末端側はRAP30のN末端側と相互作用し、更にRAP30のバクテリア・シグマファクターとホモロジーが高い領域を通してRNAポリメレースIIと複合体を形成するものと考えられる。またRAP74のC末端側は触媒反応に関与すると推定される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yonaka,M.et al.: "Domain structure of a human general transcription initiation facfor,TFIIF." Nucleic Acids Res.21. 273-279 (1993)

  • [文献書誌] Aso,T. et al.: "Assignment of the human RAP74 gene to chromosome 19p13.3." Genemies.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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