研究課題/領域番号 |
04454568
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
林 泰秀 東京大学, 医学部(病), 講師 (30238133)
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研究分担者 |
平井 久丸 東京大学, 医学部(病), 講師 (90181130)
小林 美由紀 東京大学, 医学部(病), 助手 (60205391)
鴨下 重彦 東京大学, 医学部(病), 教授 (60048973)
別所 文雄 東京大学, 医学部(病), 助教授 (40010285)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | 急性白血病 / 悪性リンパ腫 / 癌抑制遺伝子 / 転座 / E2A-PBX1 / TAL1遺伝子 / MLL遺伝子 / TLS / FUS-ERG |
研究概要 |
t(1;19)-ALLで報告されているE2A-PBX1キメラmRNAを40例のALLで検討し、10例でみいだした。このt(1;19)-ALLでp53遺伝子の変異を検討したところ、初診時20例中2例、再発時4例中4例、また5細胞株中4株に変異がみられた。p53の変異は再発や進展と関連すると結論した。TAL1遺伝子の検討では99例の造血器腫瘍のうち10例にTAL1の異常を認め、これらの患者は同じ表面マーカーを有し、正常核型で予後良好であり、T-ALLの一亜型と思われた。TLS/FUS-ERGキメラmRNAを19例のt(16;21)-AMLでみいだし、これらの内18例は死亡した。t(16;21)-AMLは予後不良で、初回寛解期に幹細胞移植を行うべきと思われた。近年、11q23領域より単離されたMLL遺伝子を小児白血病で解析を行った。乳児白血病ではMLL再構成のある症例はない症例より予後不良であった(p=0.001)。MLLの新しい転座相手としてAF-5α(5q12),CBP(16p13),p300(22q13)を同定、単離し、現在これらの遺伝の詳細な解析を続けている。
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