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1992 年度 実績報告書

交流加圧法による隙間量の測定システムの試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 04555141
研究機関宮城工業高等専門学校

研究代表者

内海 康雄  宮城工業高等専門学校, 建築学科, 助教授 (30168728)

研究分担者 伊藤 憲雄  宮城工業高等専門学校, 建築学科, 助教授 (20042252)
キーワード隙間量 / 測定システム / 交流加圧法 / 換気量計算
研究概要

(1)文献調査:日本において交流加圧法による隙間量の測定に関する文献は現在のところ見当らない。海外については、既に分かっているローレンスバークレー研究所のグループの他に、米国で1978年に交流加圧法による測定方法の研究が行なわれていることが分かった。基本的な考え方は同じであるが、当時の圧力などの測定機器の精度の問題により、十分な測定精度が得られなかったとの報告があった。
(2)測定システムの開発;加圧部、圧力及び変位の測定部、データ解析部からなる測定システムを製作した。最初はモーターの回転をメカニカルな方法で正弦波に変えて体積変化を与えるシステムを作成した。しかし、小さな隙間量の場合、既ち体積変化量が小さい場合には滑らかな正弦波での圧力変化が得られるが、実際の建物を対象とする体積変化量の大きいシステムでは、ジョイント部の間題により、滑らかな圧力変化が得られなかった。
(3)シミュレーションによる装置の動作の予測:実験と同じ条件で、体積変化、圧力変化および変位のシミュレーションを行なった。実験結果と比較した場合、比較的小さな隙間量については、圧力変化、体積変化、前者の後者からの正弦波の遅れが計算と実験でよく合致した。これにより、滑らかな正弦波での圧力変化が得られれば、測定システムは測定方法の根拠となる方程式に従った挙動をすることが確かめられた。
(4)新しい測定システムの開発:メカニカルな方法による滑らかな圧力変化の実現に限界があったので、電気モーターによるアクチュエータを数値的に制御して、体積変化を与えるシステムを開発した。このシステムによれば滑らかな圧力変化が得られる。アクチュエータを制御するためにコンピュータが必要となるが、変位を測定する必要がなくなるので装置の構成は、それほど複雑にはならない。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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