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1993 年度 実績報告書

統計的多重比較に対する基礎モデルとその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04630018
研究機関明星大学

研究代表者

塩谷 実  明星大学, 一般教育, 教授 (50116597)

研究分担者 宇喜多 義晶  明星大学, 理工学部, 教授 (70168673)
キーワード多重比較 / T^2_<max>-型統計量 / 修正第2近似法 / モンテカルロ数値実験 / Cyclic Random Vector / 共分散行列構造 / 仮説の分解
研究概要

平成4年,5年度の2年間の研究補助金による研究期間のうち,この報告書は平成5年度分の研究成果の概要をまとめて報告するものである。研究は毎週会合をもち討議を重ねながら行われた.
多変量解析に関しては、楕円型分布を母集団分布とした場合の統計的推測の基礎となる標本論の第1歩が完成した。標本共分散行列Sの関数の極限分布を得るための公式,またSの関数の期待値に対する漸近展開公式を導びいた。このために,標本平均,Sが正規の場合と異なり独立でないため困難を伴う。この難点を克服することが鍵となっている。これらの公式を用いる例題を具体的に示している。
昨年度のステューデント化範囲にR_<max>と同様の研究であるが、正規の場合,対照処理平均と他のk個の処理平均との間の多重比較(同時信頼区間)を具体的に行うためのキーとなるT^2_<max>-型統計量の上方パーセント点を修正第2次近似法によって評価する方法を開発した。近似の精度を大規模なモンテカルロ数値実験により詳細に検討するとともに,近似法が有効であるパラメータの範囲も定めた。
実験計画・分散分析に関しては,一般化線形モデルの誤差項の共分散行列がある種の特殊構造を持つ場合のP一次元確率変量XをCyclic Random Vectorと名付け,n個の観測データの分散分析について,P=2〜5の場合を詳しく調べ、共分散行列の特殊パターンに応じて分解される仮説の実際的な意味づけを行った。さらにこれらの仮説を検定するためのF-統計量をそれぞれ具体的に定義した。また提案した検定方式と、よく知られているHotellingのT^2-検定との比較を行うと共に,例題も与えて具体的に説明した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Takashi Seo: "Nultivariate Studentized range and its upper percentiles" Journal of Japan Statistical Society. 22. 123-135 (1992)

  • [文献書誌] Takashi Seo: "Approximation to the upper percentiles of T^2_<max>-type statistics" Statistical Sciences and Data Analysis(K.Matusita,M.L.Puri and T.Hayakawa eds.). VSP. 265-276 (1993)

  • [文献書誌] Minoru Siotani: "Some aspects of my experience of statistical research regarded as useful even today" Journal of Japan Statistical Society. 23. 115-121 (1993)

  • [文献書誌] Toshiya,Iwashita: "Asymptotic distributions of functions of a sample covariance matrix under the elliptical distribution" Canadian Journal of Statistics. 22(in print). (1994)

  • [文献書誌] 宇喜多義晶: "Generalized Linear Modelをもつ2要因2水準の要因実験で,反復実験の場合の統計的仮説検定問題について" 明星大学研究紀要-理工学部-. 28. 1-12 (1992)

  • [文献書誌] 宇喜多義晶: "Cyclic Random Vector xの母平均muの多重比較H:c^′_imu=0〔i=1,2,...,l〕に関するUMP-Testについて" 明星大学研究紀要-理工学部-. 29. 1-13 (1993)

  • [文献書誌] 宇喜多義晶: "Radom Vector xの母平均Vector muの多重比較c^′_imu=0〔i=1,2,...,r〕の2つの検定方式の有効性の比較" 明星大学研究紀要-理工学部-. 30. 1-13 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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