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1993 年度 実績報告書

DNAフィンガープリンティングによる果樹品種識別のための新手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04660038
研究機関明治大学

研究代表者

秋濱 友也  明治大学, 農学部, 教授 (90167841)

キーワードDNAフィンガープリント / RFLPs / 品種識別 / カンキツ / PCR / ミニサテライト
研究概要

これまでにM13ファージのプロテインIII遺伝子中に見い出されたミニサテライト類似配列がカンキツDNA中に多コピー存在し、その反復単位をプライマーとしたPCR増幅産物により、サザンハイブリダイゼーションによるDNAフィンガープリントと同レベルの品種識別が可能であることを示してきた。これらの産物は、カンキツのミニサテライト配列を含んでいることが期待できたので、クローニングを行った。各クローンは、Reverse Genomic Hybridization により、カンキツゲノムにおける反復度の差が濃淡の差として特徴づけることができた。さらに、比較的高い反復度のものをプローブとして制限酵素処理を施したゲノミックDNAに対し、サザンハイブリダイゼーションを行ったところ、ミニサテライト様のバンディングパターンを示すクローンが得られた。同様の手法で、植物においてDNAフィンガープリンティングの報告があるM13ファージ以外のミニサテライトの反復単位を利用して、クローンの単離を行ったところ、明瞭なバンディングパターンを示す高多型性クローンを数種類、得ることができた。これらは、カンキツDNA自体から単離したため、先の他の生物のクローンよりも、より厳しい条件でDNAフィンガープリントを作製することができる。したがって、再現性が高く、検出バンドの多い、より情報量の多い、クローンが得られたことになる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.MATSUYAMA et.al.: "DNA fingerprint in Citrus cultivars." TECHNIQUES ON GENE DIAGNOSIS AND BREEDING IN FRUIT TREES. 26-30 (1993)

  • [文献書誌] 松山知樹ら: "DNAレベルでのカンキツ栽培品種の識別" DNA多型研究の新しい展開. 1. 156-160 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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