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1992 年度 実績報告書

慢性関節リウマチにおける炎症性細胞浸潤機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670214
研究機関熊本大学

研究代表者

神原 武  熊本大学, 医学部, 教授 (60040151)

研究分担者 今村 隆寿  熊本大学, 医学部, 助手 (20176499)
松原 三郎  熊本大学, 医学部, 助手 (50239068)
キーワード慢性関節リウマチ / 絨毛組織 / 関節液 / 単球遊走因子 / 単球遊走阻止因子 / Tリンパ球遊走因子 / C4a / IL-8
研究概要

慢性関節リウマチの白血球浸潤機構を明らかにするために、慢性関節リウマチ患者の絨毛組織と関節液の白血球遊走活性と同抑制活性について調べた。
1.単核球遊走因子について。
絨毛組織より種々のプロテアーゼ抑制因子の存在下で抽出液を得て、ボイデンチャンバー法とポラリゼイション法にて単球遊走活性を測定すると、強い活性を見出した。HPLCにて分画すると分子量約7万と1.3万のところに分画された。現在その性格を追求中である。
2.単球遊走抑制因子について。
関節液中に補体C4由来の単球に特異的な遊走抑制因子を見出し、その分子量及び免疫学的特性から、この因子はC4aではないかと考えた。そこでヒト血漿C4よりC4aを精製し、ヒト単球遊走性への影響を見ると、C4aは確かに単球に特異的な遊走抑制能を有し、C4a desArgに変換すると抑制活性は消失した。しかもC4aは1×10^<-16>Mという低濃度でも抑制活性を示すことから、この測定系自体の中に単球遊走抑制を増幅する機構の存在を推定した。そこでヒト末梢血単球並びにU937細胞、またはTHP-1細胞をC4aと37℃にて5分間温置すると、上清に強力な単球遊走抑制活性が新たに遊離された。この因子はゲル濾過法で分子量約2万と推定され、トリプシン・キモトリプシン処理により失活するので蛋白であろうと考え、また抗C4抗体を用いた吸着実験から、C4aと異なる分子であることを見出した。
3.Tリンパ球遊走因子について。
絨毛組織抽出液中に見出されたTリンパ球遊走活性は、HW55Sカラムで分画すると2ピークに分離され、分子量7万相当部分の活性はケモカイネシス活性を示し、分子量1.3万相当分画の活性は、そのほとんどが抗IL-8抗体カラムで吸収されたのでIL-8と同定した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsuruta,Takao: "Novel function of C4a anaphylatoxin:release from monocytes of protein which inhibits monocyte chemotaxis." American Journal of Pathology. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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