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1992 年度 実績報告書

子宮内膜の癌化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04670986
研究機関北海道大学

研究代表者

奥山 和彦  北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (40214085)

研究分担者 藤本 征一郎  北海道大学, 医学部, 教授 (60001898)
藤野 敬史  北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (20209076)
山田 秀人  北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (40220397)
キーワード子宮内膜癌 / 微小核融合 / 癌抑制遺伝子 / 細胞エイジング
研究概要

ヒト子宮内膜癌細胞株(HHUA)においては、ヒト1番染色体の移入により造腫瘍性が抑制されることが見いだされている。さらにこのヒト1番染色体上の遺伝子が癌抑制遺伝子である可能性や細胞の老化をつかさどる遺伝子である可能性が示唆されていることから、本年度我々は、子宮内膜癌の癌化機構を探求する実験系として、ヒト1番染色体が移入された種々の細胞株を樹立することを目的として研究を行ってきた。すなわち、HHUA細胞、シリアンハムスター子宮内膜細胞(091488)に対する微小核融合(micro cell fusion)によるヒト染色体の移入を行い、移入されたヒト染色体を同定することで融合細胞株パネルを作製しつつある。樹立されたそれぞれの細胞株毎に、その造腫瘍性の変化、細胞形態の変化、細胞コロニーの形態学的変化など、癌化と関連の深い項目に関して観察を行い、細胞株の性状を決定している。それらの細胞株のいくつかからはすでにcDNAならびにmRNAが抽出され、今後予定されている+/-ハイブリダイゼーションによる癌抑制遺伝子のスクリーニングのために保存されている。
ヒト胎盤では妊娠期間の終了に向けていわゆる老化が進行しているものと考えられているが、未だその機構ならびに過程は不明である。上記の研究の一環として、胎盤組織における老化に関わる遺伝子を探求し子宮内膜癌細胞における癌抑制遺伝子との関連を検討するため、正常妊娠・異常妊娠(妊娠中毒症・子宮内胎児発育遅延・子宮内胎児死亡など)から得られる胎盤組織およびそれらのmRNA・DNAを分類保存している。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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