研究概要 |
1.モルモットの好酸球性気管支炎モデル作成 ポリミキシンBを週2回,3週間点鼻授与することによって,好酸球性気管支炎を作成することに成功した。このモデルにおいて,カプサイシン咳感受性は有意に亢進していた。 2.好酸球性気管支炎モデルにおける咳受容体感受性亢進とシクロオキシゲナーゼ代謝産物の役割 本モデルの咳受容体感受性亢進は,シクロオキシゲナーゼ阻害剤であるインドメサシンおよびトロンボキサン受容体拮抗剤であるS-1452によって有意に抑制された。すなわち,トロンボキサンA_2を含むシクロオキシゲナーゼ代謝産物の産生が,好酸球性気管支炎における咳受容体感受性亢進の一因となっていることが明らかになった。
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