国際技術移転と日本の役割

1993 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 05041045
• 研究機関: 立命館大学
• 研究代表者: 大内 穂 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (50223730)
• 研究分担者: 胡 汝銀 上海企業発展研究所, 所長 ; MONTE CASSIM 国連地域開発センター, 主任研究員 ; 丸川 知雄 アジア経済研究所, 動向分析部, 研究員 ; 安藤 哲生 株式会社富士電機, 制御システム事業部, 部長 ; 伊藤 正二 横浜市立大学, 文理学部, 教授 (80254233) ; 丸山 伸郎 アジア経済研究所, 国際協力室, 室長 ; 雀部 晶 立命館大学, 経営学部, 助教授 (00100933) ; 井手 啓二 立命館大学, 経営学部, 教授 (50066718) ; 慈道 裕治 立命館大学, 経営学部, 教授 (80066703) ; 森野 勝好 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (80066612)
• キーワード: 中国 / 発展途上国 / 技術移転 / 中国国営企業 / 合弁企業 / 社会主義市場経済 / 技術提携 / 工作機械

研究概要

平成5年度においては、A・B二班を編成し中国経済の状況と技術移転の実態を調査することを重点課題とした。それに先立ち両班の調査対象を明確にするために、アジア経済研究所国際協力室長・丸山伸郎氏の報告を中心に調査方法に付いて検討を重ね実態調査に入った。
今次の調査対象地は、上海、北京、大連、杭州、無錫、武漢、広州を中心に据え、上海机床廠、上海磨床研究所、上海フォルクスワ-ゲン有限公司、長江計算機連合公司、上海電子計算器、上海企業管理協会、上海華鐘三山染色ニット有限公司、北京牡丹電子集団公司、北京第一机床廠、中国工業部経済技術研究所、大連机床廠、大連北村バルブ有限公司、大連工業団地開発管理有限公司、大連工業団地、東京銀行大連支店、上海工業部経済技術政策研究所、上海国際問題研究所、杭州制気機、杭芝電機有限公司、華盛机床有限公司、無錫机床廠、無錫電子管・安達防爆電機、上海市計画委員会、上海浦東開発区、武漢鍋炉、武漢儀器儀表自動化公司、仏山通宝株式会社、広東省機械工業局、華発電子有限公司、康佳電子有限公司等を訪問し、工場調査ならびにヒヤリングを行い有意義な意見交換を行ってきた。
これらを通して、中国の実態については相当熟知することができた点については大きな成果として評価できるところであるが、中国側の資料にまだ乏しさがありすべてが満足できるものではない。しかし、中国の「社会主義市場経済」なるものの実態に迫るには絶好の機会であり、参加者の専門分野をより充実させることができたのはおおきな成果である。また、合弁企業・国営企業の今日の実態、生産システムの上での新たな模索については、新しい知見を得ることができたのも大きな成果である。

研究成果

• [文献書誌] 森野勝好: "中国の機械工場におけるNC機の現状と問題点" 立命館大学 国際地域研究. 6(印刷中). (1994)
• [文献書誌] 安藤哲生: "中国機械工業における外国技術導入-現地実態調査をもとに-" 立命館大学 国際地域研究. 6(印刷中). (1994)
• [文献書誌] 王 健: "中国自動車工業における技術移転の実態" 立命館大学 国際地域研究. 6(印刷中). (1994)