研究課題/領域番号 |
05206113
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
渡辺 茂 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30051907)
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研究分担者 |
土居 道栄 奈良女子大学, 文学部, 教授 (20116289)
濱中 淑彦 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (50026879)
友永 雅己 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (70237139)
前川 正夫 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50103312)
室伏 靖子 立命館大学, 文学部, 教授 (80027482)
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キーワード | 視覚認知 / チンパンジー / 遅滞児 / 脳損傷 |
研究概要 |
鳥類の研究 鳴禽類のブンチョウにおいて人間類似に音楽の選好と弁別が認められた。またウズラの視覚的自種弁別は孵化直後から隔離飼育されても障害されないことがわかった。さらに、ハトでは他個体の行動を弁別刺激とした選択反応が形成でき、性の弁別も可能であった。また、キンカチョウの電気生理学的研究においては聴覚隔離して歌学習の機会を剥奪とLMANにおいて歌の時間および倍音構成に選択性をしめすニューロンが減少することがわかった。 類人猿の研究 チンパンジーにおいて視覚探索課題において線分の傾きの探索非対称性が認められ、顔の探索では正立顔の優位性も認められた。さらに光点を使ったビオロジカルモーションの探索ではランダムな運動がポップアウトする傾向も見られた。 幼児の研究 2次元刺激(写真やイラスト)と3次元刺激のマッチングは1才後半から2才前半で大きく変化し、2才期に異なる刺激タイプの等価性認知ができるようになることがわかった。また、重度言語発達遅滞児の会話エイドの研究では伝達行動を縦断的に分析した。また、線画呼称課題で幼児から老人までの語彙獲得年齢と加齢変化を分析した結果、生物カテゴリーでは獲得もはやく、また加齢による変化もなく非生物カテゴリーとは異なる様相を示した。
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