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1994 年度 実績報告書

都市高齢化と地域福祉の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05301016
研究機関北海道大学

研究代表者

金子 勇  北海道大学, 文学部, 教授 (50113212)

研究分担者 稲月 正  北九州大学, 外国語学部, 助教授 (00232512)
町村 敬志  一橋大学, 社会学部, 助教授 (00173774)
松本 康  名古屋大学, 文学部, 助教授 (80173920)
園部 雅久  上智大学, 文学部, 助教授 (00154716)
森岡 清志  東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50125358)
キーワード地域福祉 / 緊急通報システム / 社会的ネットワーク / コミュニティ・ケア / 地域福祉システムセンター
研究概要

札幌市、帯広市、北九州市における緊急通報システムの研究を通して、私たちは現代都市におけるさらなる地域福祉ネットワークの重要性を認識した。インタビュー相手からの意見もシステムセンターである消防署や民間の安全センターの資料も、ともに誤報と発報の意義を強調していたからである。
しかし、誤報と発報は身近な地域社会と近隣との関係が全体的に濃密であれば、もしくは特定の地域関係が少しでも維持できていれば、淋しいから、何となく不安だから、眠れないからというような誤報と発報は、地域社会レベルのそのような関係のなかに吸収されるにちがいない。家族の介護力が減少して、町内会加入率が低下してはいるけれども、日本都市には北欧福祉先進国よりも格段に家族と地域の福祉力が残っている。それは原石、ローカルチャーとして表現される東アジア特有の共通福祉資源なのである。
したがって、日本の今後の都市高齢社会では、専門的な緊急通報システムの整備と在宅福祉の三本柱の推進とともに、非専門的な地域福祉のネットワークを構築することが大きな課題になる。さらにいえば、地域福祉システムセンターを小学校の校庭の隅に順次建設していくこと、この運営を町内会レベルに委託し、多世代交流の接点にすること、この機能を地域福祉情報センターと防災安全センターに特化させること、があげられる。少子化を受けて、徐々に小学校数が減少し始めてきたが、小学校の立地の良さは地域社会の大きな資産であるので、これを地域福祉にも活用しようという視点である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 金子,勇: "高齢社会・何がどう変わるか" 講談社, 184 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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