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1994 年度 実績報告書

北陸中世社会史の考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05301049
研究機関富山大学

研究代表者

前川 要  富山大学, 人文学部, 助教授 (70229285)

研究分担者 坂井 秀弥  文化庁, 記念物課, 調査官
広岡 公夫  富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
久保 智康  京都国立博物館, 研究員 (50234480)
吉岡 康暢  国立歴史民族博物館, 教授 (60183696)
キーワード北陸 / 中世 / 社会史 / 考古学 / 生産 / 流通 / 集落 / 墓
研究概要

生産・流通,集落(都市・町・村落・城館),墓地等について基礎的な資料集成を行ったが,特に集落関係についての多くの成果が得られた。
すなわち,集落の性格・立地・構造・占有面積・建物の構造と規模について集成した結果,中世の北陸においては,他の諸地域よりかなり広い総柱建物が普及していることまたその出現が10世紀頃にまで遡る事が,判明した。またその出現と確立・普及・変質が,集落構造の変化や集落の盛衰とも密接な関係をもっていたと,考えられた。
また集落の構造は,墓地も含めて理解しえる方向性が明確となり,中世集落の確立が中世的な生産・流通の発達とも関わっていたことも,明かとなりつつある。
このように,これらの成果をさらに積み上げるなら,北陸の中世社会史について多くの事柄を解明できるという見通しが得られつつある。
都市・町・村落・城館を含めた中世集落の総合的な研究は,中世考古学においても,まだ充分にはなされていない分野である。この点についてだけでも,すでにかなりの水準の成果が得られた。
同時に,本研究は生産・流通(農業,窯業,鉄,塩,漆ほか),宗教(墓,寺社)を含めた,社会史的な考察を特色としている。この面についても,総合的な理解を得る方向性が得られたことは,中世考古学・中世史の研究においても,大きな成果であったと言える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 前川 要 他編: "江馬氏城館跡-下館跡発掘調査報告書-" 神岡町教育委員会, 185 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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