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1995 年度 実績報告書

北陸中世社会史の考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05301049
研究機関富山大学

研究代表者

宇野 隆夫  富山大学, 人文学部, 教授 (70115799)

研究分担者 広岡 公夫  富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
坂井 秀弥  文化庁文化財保護部, 文化財調査官
久保 智康  京都国立博物館, 主任研究官 (50234480)
吉岡 康暢  国立歴史民俗博物館, 教授 (60183696)
キーワード社会史 / 空間 / 土器様式 / 中世考古学 / 花粉分析 / 熱残留磁気 / 珠洲焼 / 十三湊遺跡
研究概要

<平成7年度の研究成果の主要点>
1.平成7年度においては、研究分担者に依頼して、北陸における、各種生産・流通関係資料、都市、町、村、寺社、墓地について、基礎的な資料を集成し、基本的な様相を把握した。
2.研究を進展させる上で、特に重要と判断した遺跡の発掘調査を実施した。平成7年度には、北陸中世の生産遺跡と関連の深さ、青森県十三湊遺跡の調査を実施して、都市計画の実態や土器様式の分析を進めた。
3.平成7年度には、遺跡探査、脂肪酸分析、花粉分析など自然科学的な手法を用いて、発掘調査部分以外の地区の総合的把握、年代決定、産地分析、古環境復元などを進めた。
4.最終的に科学研究費補助金公開成果促進費(一般図書)によって、成果を公刊した。
<平成7年度の研究成果の評価>
各種生産・流通関係資料のデータベース作成、都市・町・村の建物データベースの作成は完了した。北陸中世史と切り離せない。中世日本海域最大の港町である青森県十三湊遺跡の発掘調査を実施して、14世紀から15世紀の陶磁器流通のシステムと都市計画の実施が想定された。問題点としては、中世日本海域に広く流通する珠洲焼と白山信仰との関連性、つまり生産システムと流通機構との関連性を宗教勢力との関わり合いのなかでどのように把握できるかという点が挙げられる。平成7年度には、さらに平成5・6年度に残している計画について追加調査を行なった。先ず、宇野が調査を実施する諸遺跡の空間構造分析を行なった。その後、大きく4つの分野に区分する。吉岡が諸遺跡の遺物の検討、主に珠洲焼・越前焼の年代比定を実施して、生産・流通の社会的背景の研究を行なった。久保が鉄・青銅製品と墓地の研究を行なった。広岡が、自然科学的視点から遺跡探査の技術を駆使して、広範囲の遺跡の構造分析を実施する。板井が、中世城館と集落との関連性について分析を行なった。そして、これらを宇野が多角的な視点から総括した。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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