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1995 年度 実績報告書

乗り物酔い,乗り心地の計測・解析・評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05302055
研究機関大阪府立大学

研究代表者

細田 龍介  大阪府立大学, 工学部, 教授 (30081392)

研究分担者 山田 智貴  大阪府立大学, 工学部, 助手 (90240027)
有馬 正和  大阪府立大学, 工学部, 助手 (70264801)
岸 光男  大阪府立大学, 工学部, 助教授 (00145814)
西岡 通男  大阪府立大学, 工学部, 教授 (60081444)
キーワード内的要因 / ライフスタイル / 性格・行動尺度 / ストレス度 / 船酔い耐性度 / 身体的健康度 / 脳波マッピング / ナチュラルキラー細胞活性
研究概要

乗り物酔いの発症には,低周波動揺刺激や視覚情報,臭覚刺激,温熱環境といった外的要因のみならず,人間の生理的,心理的な内的要因が大きく関与している。このため,個人差や場合差が生じやすく,乗り物酔いの評価をより困難なものにしている。したがって,乗り物酔いの発症過程を解明し,客観的な評価指標を与えるためには,この内的要因を量的に把握しておかねばならない。
そこで本研究では,「ライフスタイルからみた健康度」,「性格.行動尺度」,「ストレス度から見た健康度」,「船酔いに対する耐性度」を質問紙法によって,また「身体的健康度」を日常生活中に実施した血液検査,尿検査の結果から定量化した。船体動揺模擬装置を用いた動揺暴露実験を実施し,これら5項目の内的要因が乗り物酔い発症に及ぼす影響を調べた。さらに,低周波動揺刺激に暴露された被験者の生理的,心理的変化を調べるために,動揺暴露の前後に血液検査,尿検査,心電図検査を実施した。また,動揺暴露中の脳波,心電図,呼吸,顔面温度分布,表情を計測している。被験者33人分のデータを解析した結果,以下のことが明らかとなった。
1.「ライフスタイルから見た健康度」,「性格・行動尺度」と乗り物酔いの発症には相関がある。
2.脳波の周波数マッピングから,被験者が徐々に乗り物酔いを発症していく過程を捉えることがきでた。
3.動揺に暴露された被験者の血糖値が下がる傾向にある。
4.乗り物酔いの発症過程は,大きく2通りに分類できる。
5.動揺に暴露されると,がん免疫能の指標とされているナチュラルキラー細胞活性(NK活性)のレベルが低下する。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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