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1994 年度 実績報告書

日本語教育のための日本語音声特徴の実験的研究と学習支援装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05451156
研究機関東京大学

研究代表者

桐谷 滋  東京大学, 医学部(医), 教授 (90010032)

研究分担者 御園生 保子  東京農工大学, 農学部, 助教授 (00209777)
今泉 敏  東京大学, 医学部(医), 助教授 (80122018)
新美 成二  東京大学, 医学部(医), 教授 (00010273)
キーワード日本語教育 / 発音学習 / 母音調音 / 超音波断層装置 / 韓国語音声 / 中国語音声
研究概要

1.韓国語、中国語、インドネシア語につき基本的な発音動作のビデオ画像と音声の同時記録を行なった。韓国語については基本的な母音の発音時の舌の形状を超音波断層装置によりビデオ画像として記録した。また、有声-無声子音の系列(濃音、激音、平音等)の喉頭像をファイバースコープで記録した。中国語についても母音発音の超音波画像と有気音、無気音のファイバースコープ画像を記録した。インドネシア語については母音発声の超音波画像を記録した。
2.上記データを、パーソナルコンピュータにより検索、表示するシステムを作成した。すなわち上記ビデオ画像と音声データを光ディスクに記憶し、計算機制御のもとに再生、観察する。観察希望部分を指定すると、その部分の音声信号を計算機に読み込み、スペクトログラムをモニタ画面に表示する。さらに、スペクトログラム上で特定フレームを指定するとそのフレームのビデオ画像(舌形状)を併せて表示する。また、その音声を繰り返し聴取できる。
3.特に中国語の四声の発音における喉頭調節を筋電図学的に検討した。
4.日本語の単語アクセント学習用の基本単語訳40語を選定し(2モ-ラ〜4モ-ラ)、その音声を記録、ピッチパタンを解析して計算機に記録した。指定した単語のデータを計算機上に表示し、学習者の発音した音声のピッチパタンを実時間で重ねて表示できるようにし、単語アクセント学習の基本システムを作成した。
5.日本語のあいまい文(文頭副詞句が主文に含まれるか、埋め込み文に含まれるか)の聴取について韻律的特徴の役割(ピッチポ-ズ)を日本人について検討した。又、外国人日本語学習者についてその効果を検討した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.Kiritani,K.Maekawa,H.Hirose: "Intonation pattern with Focus and Related Muscle Activities in Tokyo Dialect" Proc.of ICSLP 94. 3. 1079-1082 (1994)

  • [文献書誌] 浅野恵子.須藤路子.桐谷滋: "日本人英語学習者の冠詞聴取の困難にかかわる音響学的要因" 日本音声学会報. 206. 47-52 (1994)

  • [文献書誌] K.Tsunoda,S.Niimi.et.al.: "The Roles of the Posteria Cricoarytencid and They ropharynlus Muscles in Wlcispered Speek" Folia Phoniatrica et Logopaedica. 46. 139-151 (1994)

  • [文献書誌] S.Imaizumi,et.al.: "Vowel devoieing in Japanese dialogue between teachers and hearing-impaired or normal hearing children" Journal of the Acoustical Society of America. 95. 3012 (1994)

  • [文献書誌] Michiko Mochizuki-Sudo.S.Kiritani: "Naturalness Judgments for Stressed Vowel Duration in Second Language Acquisition" International Jornal of Psycholinguistics. 10(in press). 281-294 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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