研究課題/領域番号 |
05558008
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武村 重和 広島大学, 教育学部, 教授 (70112159)
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研究分担者 |
大鹿 聖公 広島大学, 教育学部, 助手 (50263653)
小倉 康 広島大学, 教育学部, 助手 (50224192)
MANZANO VIRG 広島大学, 教育学部, 助教授 (80208719)
池田 秀雄 広島大学, 教育学部, 助教授 (50112165)
秋山 幹雄 広島大学, 教育学部, 教授 (70039212)
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キーワード | マルチメディア / 実験・観察能力 / ネットワーク |
研究概要 |
物理教材については、マルチメディアによる実験観察教材のインデックス化をすすめ、ネットワークによる教材の共有化によって学習者の探究的学習を促進する学習システムを構築しつつある。典型的な実験観察を始め、探究の意欲を喚起させる実験観察や定量的実験観察、さらには、日常的題材による実験観察や特に女子生徒に関心の高い実験観察といった枠組みで観察教材を拡大しつつある。また、物理実験の計測制御についてもAD/DAコンバータの制作を始め、その特色を活かした指導に関する実践的研究を行った。AD/DAコンバータについては10kHzまたは50kHzのサンプリングスピードで2チャンネルのAD・DA各ポートと8チャンネルのパラレルI/Oをもつ高性能多機能でありながらも安価に制作でき、普及言語のBASICでも利用しやすいものである。これについては複数の高等学校の物理教師によっても高く評価され、センサー部と合わせて既に実用している。さらに、大学の教職必修の物理実験授業に導入し、これからの物理実験授業のあり方について検討した。その結果、典型的な実験と、コンピュータの特性を活かした実験、そして、自由に課題を設定できる課題実験を組み合わせ、すべての実験でレポートを課すカリキュラムとして提案した。 他の化学・生物・地学の各領域ではコンピュータ活用の題材が比較的少ないこともあって、物理に較べ量的には少ないがそれぞれの特色を活かした教材開発を進めている。 教育方法としての学習スタイルの研究開発に関しては、先の大学における物理実験授業での調査を始め、学生の反応や意識について複数回の調査を実施し、コンピュータが学習者の認識ツールの一部として組み込まれることによる理科学習スタイルの変化について有用な知見を得た。
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