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1993 年度 実績報告書

Bragg Curve Counterを用いての微量アルファ放射性物質の検出

研究課題

研究課題/領域番号 05640360
研究機関長崎総合科学大学

研究代表者

木村 喜久雄  長崎総合科学大学, 工学部, 教授 (60108636)

キーワードブラッグ曲線検出器 / 電離箱 / 比例計数管 / アルファ放射性物質 / 還境放射能
研究概要

今年度に行った研究の内容
(1)マルチワイアー型の比例計数管を用いた新しいブラッグ曲線検出器の製作
電離箱型の検出器にかわって新たに比例計数管型の検出器を製作した。
これは検出器からの出力信号が電離箱に比べ大きくなりS/N比が改善されると共に、より立ち上がりの早い出力波形が得られるため、波形識別によるアルファ線とバックグラウンド放射線との弁別をより確実に行うことができると考えられるからである。現在この検出器の製作は終り、アルファ線源を用いたテストを行う段階にある。
(2)ガスフロー系の製作
低レベル放射線の測定では数日間にわたる連続測定を行う必要があるが、この場合、検出器ガスの劣化による特性の変化が大きな問題になる。これをさけるためには絶えず新鮮なガスを流しながら測定を行う必要がある。このためのガスフロー系の製作を行い現在使用可能な状態にある。
(3)検出器回路の整備とオンラインデータ収集のためのソフトウエアーの開発
NIM及びCAMAC系の回路とコンピューターによる自動測定を行うことを考えているが、そのための測定回路の整備とソフトウエアの開発を行った。その結果オンラインデータ収集系は全体として使用可能な状態にある。
今後の研究の進め方
全体のシステムを結合してアルファ線源による校正を行うと同時に、検出器ガスの種類によってバックグラウンド放射線の除去能力に違いがあるかを調べてみる。その結果に基づいて、環境物質からのアルファ放射線の強度の測定を行っていく。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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