研究課題/領域番号 |
05640497
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉岡 龍馬 京都大学, 防災研究所, 助手 (60027290)
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研究分担者 |
三田村 宗樹 大阪市立大学, 理学部, 講師 (00183632)
北岡 豪一 京都大学, 理学部, 助教授 (30093230)
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キーワード | 山体地下水 / 化学組成 / 同位体組成 / 深層風化 / 滞留時間 |
研究概要 |
乙原の地すべり地域では、化学的成分濃度の高い水と低い水があり、鉛直孔の水の成分濃度の変動には地下水面の変化に大きく依存するものがあった。そして、本地すべり地域周辺には、滞留時間の短い地下水と比較的長い地下水の2種類が存在していることがわかった。本すべり地の水質形成機構を調べるために、扇状地内に土壌浸透水採水装置を現在設置中である。六甲山地の横尾地区では、特に、豪雨時の地下水位、水質の変化をみるために、2回観測を実施し、目下、鋭意分析中である。また、土壌中のCO_2ガスも測定している。降水があり地下水位の上昇がある場合にはCO_2濃度は高くなり、水位下降の場合には低くなるという興味ある事実が観測された。今後、このCO_2濃度の変化と化学成分濃度のそれとの関係を検討したい。 御岳山の調査では、長野県西部地震(1984・9・14)時に大規模な崩壊が発生した伝上川源流部を中心に採水、採土を行い現在分析中である。
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