• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

原発性胆汁性肝硬変におけるT細胞レセプターレパトア解析による病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05670477
研究機関岡山大学

研究代表者

山本 和英  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (90140491)

研究分担者 小橋 春彦  岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
キーワード原発性胆汁性肝硬変 / T細胞レセプター / PCR / SSCP
研究概要

本研究では原発性胆汁性肝硬変(PBC)における発症機序をT細胞を中心とする免疫応答の面から解析を試みる。平成5年度においてT細胞レセプター(TCR)のVβ鎖についてのRT-PCR/SSCP法の基礎的実験を行い、臨床試料に応用可能と判断された。そこで8例のPBC患者の生検肝組織および抹消血単核球を用いてTCRレパトアの検討を行った。PBC肝組織における検討では、PCR産物はほとんどのVβにおいて認められ、特定のVβを有するT細胞の集簇は認められなかった。さらにSSCPによる解析では、種々のVβにバンドが認められた。バンドの出現しているVβの種類とその数は症例間で異なり、特定のVβにおける偏りは認められなかった。しかし、Vβ6の頻度は他に比べやや高率であった。PBCの末梢血単核球でもほとんどのVβにおいてバンドが観察された。PBC肝組織中のTCRレパトアの解析より、PBC肝組織にはクローナルな増殖を示すT細胞が浸潤しているが、そのクローンは特定のVβを有するT細胞に限定されておらず、症例によって種々の異なるクローンが集簇していることが示唆された。このことからスーパー抗原などによる刺激は否定的である。クローンの多様性は、初期には限定された抗原に対する特定のT細胞クローンによる反応であったものが、病期の進展に伴いクローンが多様化してくる可能性と、初期からmultipleな抗原に対しT細胞が反応している可能性とが考えられる。今後、さらにPBCの病期による差やCD4T細胞・CD8T細胞におけるTCRレパトアの解析を行い、PBCの病態を検討する必要がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kobashi,Yamamoto K,et al.: "Nonsuppurative cholang,lis is induced in necnatally thymectmized mice A ressible animal madel for primaty to cliary crrtiescs" Hepatogy. 19. 1424-1430 (1994)

  • [文献書誌] Yoshioka T,Yamamoto K,et al.: "Recsptor-mediuted endccytosis of chenically midcfied allivemens by sinasoidal endothelial cell and Kupffer cells in rat and human leuer" Liver. 14. 129-137 (1994)

  • [文献書誌] Tomita M,Yamamoto K,et al.: "Immerchistochemical phenotyping of livermaeropheges in normal and diseused human liver" Hepatogy. 20. 317-325 (1994)

  • [文献書誌] Tomita M,Yamamoto K,et al.: "Immerchistochemical 読めない" Internat Hep Com. 2. 245-249 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi