研究課題/領域番号 |
05670477
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山本 和秀 (山本 和英) 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (90140491)
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研究分担者 |
小橋 春彦 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 原発性胆汁性肝硬変 / T細胞レパトア / T細胞レセプター / RT-PCR SSCP / PCR / SSCP / PCR法 |
研究概要 |
原発性胆汁性肝硬変(PBG)の肝局所におけるT細胞レパトアにつきRT-PCR SSCP法を用いて解析した。9例のPBC患者の生検肝組織および末梢血単核球を用いてT細胞レセプター(TCR)のVβ鎖について検討を行った。PBC肝組織における検討では、PCR産物はほとんどのVβにおいて認められ、特定のVβを有するT細胞の集簇は認められなかった。さらにSSCPによる解析では、種々のVβにバンドが認められた。バンドの出現しているVβの種類とその数は症例間で異なり、特定のVβにおける偏りは認められなかった。しかし、Vβ6の頻度は他に比べやや高率であった。PBCの末梢血単核球でもほとんどのVβにおいてバンドが観察された。PBC肝組織中のTCRレパトアの解析より、PBC肝組織のT細胞クローンは特定のVβを有するT細胞に限定されておらず、症例によって種々の異なるクローンが集簇していることが示唆された。さらに蛍光標識したCβと各Vβprimerのrun off reactionさらに蛍光標識JβとCβprimerによるrun off reactionを行い、PCR産物を電気泳動で解析することによりTCRのVDJC profileの検討を加えた。VβとCβのPCRの解析では、RT-PCR SSCPの結果と同様にほとんどのVβにおいてPCR産物が認められ、泳動パターンから多数のクローンの集積が示唆された。さらにVβ-Jβのprimerを用いてVβ5およびVβ6についてVDJのprofileを検討すると、Vβ5では特定のJβのみが使用されていたが、単クローン性のT細胞ではなく、またVβ6では多数のJβが使用されていた。これらのことからPBC肝組織に特定のT細胞クローンのみが集積していることは否定的であった。TCRレパトアの検討結果より、Scheuer I期またはII期の早期のPBCにおいてもすでに多数のT細胞クローンが集積していることが明らかになった。このことからスーパー抗原などによる刺激は否定的である。クローンの多様性は、初期には限定された抗原に対する特定のT細胞クローンによる反応であったものが、病期の伸展に伴いクローンが多様化してくる可能性と、初期からmultipleな抗原に対しT細胞が反応している可能性とが考えられる。今後PBC肝組織よりのT細胞クローンの樹立、さらにより早期のPBC症例の検討などからこの点を解明していく必要がある。
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