本年は、基礎的研究として、各種塞栓物質と造影剤,抗癌剤・免疫調節物質の混合における性状について成果が得られた。 イオン性造影剤は、ソ水性の抗癌剤・他の造影剤等に対し、混合におけるミセルの形成に大きく関与し、そのサイズの縮小と、安定化に寄与する。また、ソ水性の塞栓物質(Polyoyhlalcohl etc)の表面に親水性の抗癌剤等を付着し安定化させる可能性が示唆される。 一方、これらのミセル等のサイズの検討とともに、力テーテルの通過性もあわせて検討を行ないイオン性造影剤の付加によりこの点でも良好なことが推測された。
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