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1993 年度 実績報告書

高齢者骨粗鬆症の早期診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671572
研究機関広島大学

研究代表者

田口 明  広島大学, 歯学部, 助手 (70243582)

研究分担者 内藤 久美子  広島大学, 歯学部, 助手 (10155632)
末井 良和  広島大学, 歯学部, 助手 (10206378)
谷本 啓二  広島大学, 歯学部, 助教授 (10116626)
和田 卓郎  広島大学, 歯学部, 教授 (10028756)
キーワードパノラマX線写真 / 下顎骨 / 骨塩密度測定 / 閉経
研究概要

パノラマX線写真を用いた下顎骨皮質骨の骨量変化については,女性の50歳代以降で急激に減少することが確かめられた。二重エネルギー定量的コンピュータ断層撮影法(DEQCT system)を用いた骨塩密度測定については,現在までに48名の閉経後女性が測定終了したが,48名の結果から,下顎骨皮質骨,第3腰椎海綿骨は年齢と有意な関係を示した。特に下顎骨皮質骨は加齢により,急激な減少を示した。体格と骨塩密度との関係については,身長と下顎骨皮質骨で,また体重と第3腰椎皮質骨で有意な相関が見られた。骨塩密度相互の関係については,下顎骨皮質骨と第3腰椎皮質骨,海綿骨で有意な相関が得られた。この傾向は,自然閉経女性より,急速に閉経が行われた卵巣摘出女性群で著明であった。
DEQCTによる第3腰椎海綿骨値は,閉経後女性の骨粗鬆症診断の有用な指標となることが知られていることから,下顎骨皮質骨骨塩密度測定も重要な診断手段となることが予想された。特にDEQCT値80mg/cm^3以下では胸腰椎骨折の患者が増大すると報告されていることから下顎皮質骨骨塩密度が700mg/cm^3以下では骨粗鬆症に罹患している可能性が高いことが考えられた。また,パノラマX線写真上の下顎骨皮質骨の指標はDEQCTによる下顎骨皮質骨骨塩密度を十分に反映していることにより,パノラマX線写真を用いて閉経後骨粗鬆症をより簡便に診断しえるものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田口 明: "パノラマX線写真における顎骨骨量の指標とその評価" 歯科放射線. 33. 1-8 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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