研究概要 |
本年度は,まず,表層表現を用いた文章解析手法を検討し,その結果を用いて文章構造の解析プログラムおよび文法規則を作成した。これは,接続詞,文末表現,テキスト・フォーマッタのコマンドなどから文の特長を抽出し,これを終端記号として拡張文脈自由文法により解析を行うものである。解析アルゴリズムとしては,チャート法を用いた。 次に,この出力を用いる文章改訂支援のためのユーザインタフェースを試作した。これは,UNIX上のNemacsエディタの拡張機能として実現した。学生のレポート作成に使用し,その効果・問題点を明らかにした。 文レベルでの曖昧さを検出・指摘するプログラムおよび照応表現の解析アルゴリズムについては検討を行ったが,プログラムとして実現し,システムに組み込むには至らなかった。
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