1.例外リー群に関する研究については、E_7型コンパクト単連結線型リー群が最低次元表現として実現されており、この表現による表現空間の元の標準型を求める問題を研究した。作用する群がその複素化E^C_7の場合には、既に、より一般的に研究されていて、実際の応用に対してもそれで十分な場合もあるが、対応する実の問題として、一つのモデル・ケースになると考えられる。ある意味で対角化可能であるという結果を得た。 2.対称空間に関する研究については、四元数対称空間の特徴付けの方向で、正スカラー曲率完備四元数ケーラー多様体の分類問題を研究し、少なくともコンタクト・ライン・バンドルがvery ampleの場合には、四元数対称空間になるとの結果を得た。また一般の場合にも、四元数対称空間になることが確かめられつつある。
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