研究課題/領域番号 |
06041043
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 三男 東北大学, 理学部, 助教授 (80111483)
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研究分担者 |
LAJMINA Josh ネパール森林土壌保全省, 森林植物調査局, 研究官
依田 清胤 石巻専修大学, 理工学部, 助手 (30254832)
能城 修一 農水省森林総合研究所, 木材利用部, 主任研究官
御影 雅幸 金沢大学, 薬学部, 助教授 (50115193)
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キーワード | ヒマラヤ / 木材構造 / 垂直的変異 / 樹皮構造 |
研究概要 |
研究分担者の御影雅幸、能城修一、依田清胤および研究協力者の梶田忠は1994年7月3日に、研究代表者の鈴木三男は同年7月10日にネパール国首都カトマンズに到着し、相手研究機関であるネパール森林土壌保全省森林植物調査局とそこの研究官であるラジミナ・ジョン(研究分担者)と協力して調査準備、調査許可の取得を行い、7月13日にカトマンズからネパール中北部の町トリスリ・バザ-ルにバスで向かい、翌14日から徒歩で移動しながら調査を行い、ネパール中部のブリガンダキ川を源流まで遡上し、ガネッシュヒマ-ル山域とマナスル山域周辺で調査を行い、さらに西に向かいマルシャンディ川を遡上し、アンナプルナ山域の北辺を回ってカリガンダキ川に出て、同川沿いに下り、ネパール第二の都市ポカラにでて、そこからバスで8月29日にカトマンズに帰着した(鈴木三男は8月23日に帰国)。この間、毎日幕営しながら、樹木植物相の調査、植物さく葉標本作成、樹木形態の観察、木材試料及び樹皮試料の採集を行った。カトマンズ帰着後は採集標本・試料の整理、研究打ち合わせ、本研究に係わるシンポジウムの開催などを行い、9月10に帰国した。 採集されたさく葉標本は約18000点、木材試料は780点、樹皮試料は490点にのぼる。ラジミナ・ジョシ採集分は除いた標本・試料は日本に持ち帰り、さく葉については東北大学理学部で整理同定作業を行い、同定出来たものについては世界の植物分類学の研究に供するため国内外のしかるべき標本庫に寄贈した。未同定のものについてはメンバーが同定作業を続ける一方、しかるべき研究者に同定を依頼している。また、木材、樹皮試料については光学顕微鏡、電子顕微鏡観察用の試料調整及び成分分析の作業を行っており、その一部については既に結果が出て論文として印刷あるいは投稿している。
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