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1996 年度 実績報告書

インド共和国マヘ-ト(舎衛城)遺跡の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06041110
研究機関関西大学

研究代表者

網干 善教  関西大学, 文学部, 教授 (90067463)

研究分担者 岩内 明子  熊本学園大学, 講師
BISHT B.S.  インド政府考古局, 局長(発掘調査担当)
貝柄 徹  関西外国語大学, 外国語学部, 専任講師 (10221863)
SINGH L.C.  インド政府考古局, パトナ支局, 局長(発掘調査担当)
古川 雅英  科学技術庁, 放射線医学総合研究所, 研究員
米田 文孝  関西大学日, 印共同学術調査, 調査研究員
木庭 元晴  関西大学, 文学部, 教授 (40141949)
藪田 貫  関西大学, 文学部, 教授 (80027987)
高橋 隆博  関西大学, 文学部, 教授 (70188019)
山岡 泰造  関西大学, 文学部, 教授 (50067576)
丹治 昭義  関西大学, 文学部, 教授 (00067555)
薗田 香融  関西大学, 文学部, 教授 (40067492)
キーワードマヘ-ト(舎衛城)遺跡 / 北方黒色磨研土器 / 装飾煉瓦積建物 / 自然環境の復元
研究概要

平成8年度には、考古学・地理学分野の研究分担者がマヘ-ト遺跡において調査研究を実施した。
1 考古学分野では、平成7年度に実施した遺跡北半部に所在する井戸周辺の発掘調査において検出したポスト・グプタ朝期(西暦7〜10世紀頃)の煉瓦積建物遺構の平面形およびその性格を把握することを目的として調査を行った。その結果、井戸を中心としてその東西に複数時期に及ぶ大型の煉瓦積建物が存在することを確認した。西側の煉瓦積建物では建物内部に数次に及ぶ床面(生活面)を検出し、それぞれの上面に灰層が厚く堆積している状況を観察することができた。建物内部において炉や灰層が検出されるのは、炉が建物外部に築営されるというインドの一般的な建物の供用形態とは異なっており、工房などの建物であった可能性を推測することができる。また、この上層に検出した煉瓦積建物の下層には壁面に装飾を施した壁体を持つ大型建物を検出しており、この下層に建物に関しては、その装飾が施された壁面から寺院などの建物である可能性がある。また、これらの煉瓦積建物の発掘に平行して、同地区の地山層直上からの基本土層序を確認することを目的として、試掘溝を設定して調査を行った。その結果、この地域における居住は西暦紀元前6世紀頃に開始されていることを確認した。
2 地理学分野では、遺跡往時の自然環境の復元を目的として、発掘区内における土壌試料を層位にしたがって採集した。また、遺跡の北側を流れていたラ-プティー川の河道の推移を把握するために遺跡周辺の踏査を行い、同じく土壌試料の採取を実施した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 網干善教他: "祇園精舎 サヘ-ト遺跡発掘調査報告書" 同朋舎出版, 1642(4分冊) (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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