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1994 年度 実績報告書

東南アジアの海域世界における環境利用とその現代的変容の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06041127
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

秋道 智彌  国立民族学博物館, 第1研究部, 助教授 (60113429)

研究分担者 MANTJORO E.  サムラトゥラギ大学, 水産学部, 教授
MASINAMBOW E  インドネシア科学院, 社会科学研究所, 副所長
崎山 理  国立民族学博物館, 第5研究部, 教授 (10030131)
野中 健一  三重大学, 人文学部, 講師 (20241284)
田和 正孝  関西学院大学, 文学部, 助教授 (30217210)
口蔵 幸雄  岐阜大学, 教養部, 教授 (10153298)
後藤 明  宮城学院女子大学, 短期大学部, 教授 (40205589)
キーワード資源 / エスノ・ネットワーク / 商品性 / 自給的主義 / 華人社会 / 移動性 / 歴史的変容 / グローバル・エコノミー
研究概要

本年度は、スラウェシ州、マルク州(平成6年8〜10月)、シンガポールおよびリアウ州(平成7年1〜2月)において調査研究を実施した。
A.スラウェシ州
(1)ウジュンパンダン周辺におけるサンゴ礁海域、沿岸漁撈とエビ養殖の調査、水産資源の流通に関する面接調査、(2)ランテパオにおける熱帯高地の森林資源利用、水田養殖、(3)ボネ湾のマングローブ地帯における水産物の流通、(4)北スラウェシの山地における森林資源利用・昆虫食の調査、(5)サンギル諸島におけるサンゴ礁海域の資源利用。
B.マルク州
(6)ハルマヘラ島における森林資源利用と昆虫食、水産資源の流通、(7)バチャン島におけるサゴと水産資源利用、(8)セラム島における熱帯雨林における資源利用、サゴヤシの利用、沿岸養殖と流通、(9)サパルア島における資源管理制度。
C.シンガポールとリアウ州
(10)活魚の漁獲と養殖、流通機構と中国の春節における生魚食慣行。
以上の調査から、とくに森林と沿岸海域における資源利用の問題を、a.自給用、b.地域内・地域間の交換・交易、c.シンガポール・香港向けの国際交易という3つの異なる流通機構にわけて考察した。
とくにb.について、ハチミツ、サゴでんぷん、魚介類の流通・交易では個人や集団の移動が重要な役割を演じていること、c.では,ナマコ、フカひれ、白蝶貝、クラゲなどの水産資源と、藤、樹脂、丁子、ア-モンドなどの森林資源が中国市場向けに重要であり、複雑な流通機構が介在することがわかった。
また、活魚の香港向け輸送については、香港・シンガポールとインドネシア各地とのネットワークを通じた流通機構が存在することが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 秋道 智彌: "東南アジアの水産資源利用調査より" 日本熱帯生態学会ニューズレター. 18. 1〜5 (1995)

  • [文献書誌] 秋道智彌・後藤 明・深尾葉子: "東南アジアにおける魚の生食と活魚輸送" 国立民族学博物館研究報告. 20(発表予定). (1995)

  • [文献書誌] 秋道智彌: "海洋民族学" 東京大学出版会(9月刊行予定), 250 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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