研究課題/領域番号 |
06301027
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岩本 健良 金沢大学, 文学部, 助教授 (50211066)
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研究分担者 |
長谷川 計二 佛教大学, 社会学部, 助教授 (00198714)
都築 一治 流通経済大学, 社会学部, 教授 (20180028)
佐藤 嘉倫 東北大学, 文学部, 助教授 (90196288)
小林 淳一 福岡大学, 人文学部, 教授 (20113243)
木村 邦博 東北大学, 文学部, 助教授 (80202042)
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キーワード | 社会理論 / 数理モデル / フォーマライゼーション / シミュレーション / マイクロ・マクロ・リンク / 数理社会学 |
研究概要 |
本年度は各班ごとにそれぞれのテーマに沿って研究を進め、各班とも2回の研究合宿を行なった。 ネオ・クラシカル班では既存の社会学の理論と概念とのつながりに留意して研究を進め、合宿を行なった(マイクローマクロ班との共同で開催)。以下のようなテーマが、報告された。(1)ウェーバーの「二重の閉鎖」概念のゲーム論的定式化、(2)「構造効果」に対する比較静学的定式化、(3)「相対的剥奪」研究の最前線 シミュレーション班の研究合宿における報告テーマは以下の通りである。(1)併願によるチャンスと国公立大学入試制度/学生獲得をめぐる学校間の競合関係、(2)社会構造と遅れのある微分方程式、(3)派閥形成のシミュレーション・モデル、(4)「合理的に差別する社会」の不可能性、(5)ネットワーク外部性モデル再考、(6)ミ-ムの共進化、(7)平等と効率、(8)パレートにおける社会変動に関するシミュレーション、(9)コミュニケーション・ネットワークの成長とダイナミズム。この他に、シミュレーション研究の動向についての報告ならびに社会学研究におけるシミュレーション研究の意義に関しても議論を行った。 マイクローマクロ・リング班では、ネオクラシカル・セオライジング班と共催して研究合宿を行なった。社会学におけるマイクローマクロ・リンクの課題について理解を共有した上で、各自が以下のテーマを取り上げてフォーマライゼーションを試みた。(1)個人合理性と社会的ネットワーク、(2)個人合理性と社会的モラリティ(規範的社会学理論)、(3)規範のミクロ性とマクロ性、(4)ヒュームの「黙契」・「同感」概念のフォーマライゼーション、(5)合理的差別の可能性、(6)階層と意識・行動(性別役割意識・ボランティア活動など)との関係に関する集計データのミクロ的説明。
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