研究課題
特別活動の理論や実践における課題を総合的に把握することに努めた。(1)その役割、機能、本質、(2)教育の歴史・思潮との関係、(3)その特質、他の教育内容との関連、(4)教育方法の特質、(5)実践上の課題、(6)研究方法、(7)評価、(8)教育経営との関連、(9)教師教育の課題、(10)最近の教育課題との課題、(11)比較教育と特別活動、など様々な課題がみられた。特別活動学として学校教育の役割の見直しが必要と考える。そこで、平成7年度から月2回の学校5日制が実施されるところから、どのような特別活動の改善が必要か、調査を実施した。この調査は実践上の様々な課題の把握と改善点に関する調査であるが、現在その結果の集計中である。さらに、その結果から第2次調査を平成7年度に実施する予定である。なお、最近の新しい動きとして、特別活動と教科・道徳を関連させたクロス・カリキュラムが実施されるようになっている。例えば、国際理解教育、環境教育、人権尊重教育などのテーマに基づいた統合的なカリキュラムであって、特別活動の新しいあり方を示唆する考え方として注目している。さらに、特別活動の内容の統合化、学級活動と学級経営との関連の重視、学級活動計画の重点化・系統化など、様々な改善方策についても新たな考え方が生まれており、そうした特別活動改善について研究を深めたいと考えている。
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