研究分担者 |
相川 哲夫 茨城大学, 農学部, 教授 (00007668)
井手 久登 東京大学, 農学部, 教授 (70011905)
田山 輝明 早稲田大学, 法学部, 教授 (30063762)
和田 照男 東京大学, 農学部, 教授 (60011847)
高橋 強 京都大学, 農学部, 教授 (80021707)
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研究概要 |
平成6年度は初年度として、第1に大人数の研究組織の意志の統一・用語概念の調整等を図り,第2の土地利用構造の最も基本となるフレームワークの抽出作業を,土地法学,農業経済学,農業土木学,林学,緑地生態学,建築計画学の各分野からの複眼的視点で行った。とりわけ,滋賀県蒲生町横山地区の土地利用秩序化の事例を共同調査し、現実に根差した共同討議を行った。こうした共同作業をベースに,さらに研究は,以下の5つの主要課題毎に研究班を組織して体系的に行われた。1)環境・資源構造研究班:緑地生態系,水界生態系,アメニティー等の土地利用の生態的基盤構造の体系的解明に取り組み,これが土地利用秩序への基底的要因となるべき論理の整理を試みた。2)社会・経済研究班:農村を含む広域の社会的,経済的地域構造が土地利用秩序に与える影響について解明し,土地利用秩序を形成する社会・経済的要因の整理を試みた。3)施設構造研究班:農業を中心とした生産施設及び共同蛹諛蟄1だ設等の配置が,土地利用構造に与える影響について解明し,土地利用秩序を形成する施設構造的要因の整理を試みた。4)空間・土地利用構造班:上記1)〜3)を踏まえて,農地・非農地を含む農村空間・土地利用の総合的な構造を解明し,土地利用秩序形成の総合的要因の整理を試みた。5)法制度研究班:土地利用を規定する法制度とその規定の強度を解明し,土地利用秩序形成にとって不十分な点とあるべき方向についての整理を試みた。
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