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1996 年度 実績報告書

成人病予防におけるマグネシウムの意義

研究課題

研究課題/領域番号 06304028
研究機関京都大学

研究代表者

糸川 嘉則  京都大学, 医学研究科, 教授 (80025593)

研究分担者 小林 昭夫  昭和大学, 医学部, 教授 (30153589)
森井 浩世  大阪市立大学, 医学部, 教授 (40046983)
木村 美恵子  京都大学, 医学研究所, 助教授 (60025658)
五島 孜郎  東京農業大学, 農学部, 教授 (60078079)
西牟田 守  国立健康, 栄養研究所, 室長(研究職) (50112850)
キーワードマグネシウム供給源 / 骨粉 / 運動負荷 / マグネシウム排泄量 / 血清イオン化マグネシウム濃度 / 糖尿病患者 / 血糖下降剤
研究概要

マグネシウム供給源として牛骨粉の有効性を調べるため動物実験を実施した。ラットに脱脂凍結乾燥処理骨粉あるいは蒸煮処理骨粉と対照群には骨粉食とカルシウム、マグネシウム、燐が等しくした塩類を加えた飼料を与えて飼育した。その結果、骨粉投与群で骨中マグネシウム濃度が酸化マグネシウムを添加した対照群に比較して有意に高値を示し高い利用性があることが明らかになった。一方骨粉のカルシウム利用率は、炭酸カルシウムと同等であった。マグネシウムの必要量を決めるための研究では8名の大学生女子を対象に軽運動を負荷し、分割尿中のマグネシウム排泄量を測定した結果、運動後の食事を含む時間帯のマグネシウム排泄量が増加することを認めた。その機序として運動による消化管からマグネシウムの吸収が増加するという仮説を設定した。マグネシウムの栄養状態の評価法に関する研究では正常血圧の健康な日本人男女86名を対象に、早朝空腹安静時に採決しイオン選択性電極法で血清イオン化マグネシウム濃度を測定した。その結果イオン化マグネシウム値は0.51±0.03mM/Lであり男女差はなく、年齢、血圧値、血清アルブミン濃度、血清脂質との関連性がないことが明らかになった。臨床的な研究では外来糖尿病患者を対象に経口血糖降下剤による高血糖の改善と血清マグネシウム値の関係について検討した。その結果、糖尿病患者に血糖下降剤を与え空腹時血糖値が改善すると血清マグネシウム濃度も増加することが明らかになった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Noboru Saito: "The changes of Serum magnesium and the other clinical parameters by administration of hypoglycenic drugs in oatpatients with diabetes mellitus" マグネシウム. Vol.15・No.2. 103-114 (1996)

  • [文献書誌] 西牟田守: "食事後の尿中カルシウム・マグネシウム排泄の増大と軽運動との関係-軽運動にはマグネシウム吸収促進効果がある-" マグネシウム. Vol.15・No.2. 133-139 (1996)

  • [文献書誌] 西牟田守: "生体における無機質の生理学的および病態生理学的特性" マグネシウム. Vol.15・No.1. 3-15 (1996)

  • [文献書誌] 小林昭夫: "経口糖負荷試験における全血イオンMg濃度の測定" マグネシウム. Vol.15・No.2. 141-145 (1996)

  • [文献書誌] 鶴田健一: "成長中ラットにおける牛骨粉中カルシウム,リン,マグネシウムの利用性" マグネシウム. Vol.15・No.1. 53-59 (1996)

  • [文献書誌] 羽根田俊: "健常日本人における血中イオン化Mg値,総Mg値およびMgイオン化率の検討" マグネシウム. Vol.15・No.2. 147-153 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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