研究課題/領域番号 |
06405002
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川田 智恵子 東京大学, 医学部(医), 教授 (60010013)
|
研究分担者 |
小沢 温 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (00211821)
田村 誠 東京大学, 医学部(医), 助手 (50272422)
吉田 亨 東京大学, 医学部(医), 助手 (80174936)
山崎 喜比古 東京大学, 医学部(医), 助教授 (10174666)
|
キーワード | 生活者主体 / 健康確保 / 社会的支援 / ソーシャルサポート / ソーシャルネットワーク / 人的支援 / 育児ストレイン / 薬物乱用 |
研究概要 |
平成7年度も文献調査を継続するとともに、以下の調査研究を実施した。 1.「育児不安とそのソーシャルネットワークに関する研究」では、東京都足立区において、3歳以下の子どもを持つ母親450名を対象に、配票留置法による調査を実施した。その結果、育児不安、児への苛立ち、負担・犠牲感、不満足・不全感からなる育児ストレインは、母親の蓄積疲労度と密接な関係にあり、また、地域との交流度、夫からのサポート感などにより規定されていることが明らかとなった。 2.「在日外国人の健康確保と社会的支援のあり方に関する調査」では、日本人の妻となったフィリピン女性に関する調査を、首都圏の33家族を対象に実施し、現在その結果を解析中である。 3.「中学生の薬物乱用をもたらす要因とその予防のための支援環境の構築に関する調査」では、調査結果を整理し投稿・発表したが、薬物乱用の重要な関連要因は、家族と校外の友人関係であることや、薬物乱用予防のためには、早い時期に薬物についての危険性を教育することや、信頼のおける温かい人間関係を作り、薬物の誘惑に負けない態度や我慢する態度など、家族へのアプローチも含めた教育が必要だと考えられた。 4.「成人慢性疾患患者の生活適応と生き方に関する研究」は、フィールドとの関係で準備に予想外に時間がかかり、平成8年度早々に実施予定である。 5.「高齢者、障害者・家族のニーズに基づく居住環境整備と人的支援、社会的支援の調査」では、地域で生活する精神障害者、医療ケアを要する在宅障害児の母親を対象に質的調査を実施した。
|